おいしい店を応援するのが基本ですが、ときにはふざ…いや、ユニークな店を応援したくなるのも、私。
「餃子スーパー酒場」。
色使いからレイアウトからまったく「業務スーパー」をパクるとは。
厨房奥の「万引きは犯罪です」の垂れ幕をはじめ、店内至るところに業務スーパーのデザインがあふれ、多くのメニューにも「業務用」の文字が。笑わせてくれます。
「安心価格の手づくり料理」と謳ってますが、餃子そのものはたぶん業務用。
大きな袋に入った冷凍の餃子を6個ずつ出して焼くだけ。
しかし最近の業務用を侮ってはいけません。以前、フランチャイズ展という展示会でラーメンの材料すべてを提供する会社のブースで試食したのですが、とんこつから東京の支那そばまで、スープも麺もチャーシューも完璧。
これを仕入れてゆでて出せば一流店と遜色ないラーメンが出せるのです。これには驚きました。
この店の餃子も皮がパリっとして餡はしっとりしておいしい。焼き方もうまいのでしょう。
しかもこの餃子、普段は329円ですが 、ハッピーアワーでは半額。どうやって元をとってるのか不思議です。
一方、「業務用」と銘打ったメニューですごいのは777円のハイボール。何がすごいかって5杯分がミニバケツに入って出てくること。
同じ大きさで缶詰のパイナップルが入るチューハイを頼みましたが、実際凄まじい量でとてもひとりで飲める代物ではありませんでした。
また、食べ物の「業務用」もすごく、長さ50cm以上の金属の串で貫かれた「業務用豚バラ串」は418円。
同じく「業務用ソーセージエッグ」はソーセージは2本とショボいものの目玉焼きが6個も積み重なるというコレステロールが心配になる量で748円。
まあ終始こんな感じで笑わせてくれていました。
この「餃子スーパー酒場」、開店して1年が経ったところで現在はまだこの店だけのよう。
今後のユニークな展開に期待ですが、そのとき「業務スーパー」がどう出てくるかでしょうね。
ユーモアをわかってくれたらいいのですが。
「餃子スーパー酒場」(福岡中洲川端・居酒屋)
https://tabelog.com/fukuoka/A4001/A400102/40056505/