小鮎の天ぷらはお盆の上で立ったまま。
まるで泳いでるかのようで可愛らしい。
卵黄の天ぷらはとろ~んとしつつも口に長く残る、ねっとりとした感触が独特でした。
朝9時の築地。
茅場町から日比谷線の後ろの方の車両に乗ったため、築地駅の北側3番出口から出ようとしたのが失敗でした。
この階段、地表付近が急激に細くなっていて上下各1列で精一杯。下は4列可能なので通勤客で大渋滞。
しかしみんな慣れてるようで、ゆっくり整然と登っていきます。
ここで5分のロスタイム。
あせって築地四丁目交差点に向かったら、相手はさらに10分遅刻してきました。
どうしてこいつはいつもいつもルーズなのか…。
向かったのは築地・場外市場の「黒川」。
いつも行列を見ていたので、9時の開店直後を目指して行ったらまさかの貸し切りでした。
6席ほどのカウンターに4人がけのテーブルがふたつというこじんまりした店では、おかあさんがテーブルのひとつに野菜を広げ、下ごしらえの最中でした。
注文したのは3,000円のコース。
朝からちょっと贅沢です。
最初に出てきたのは芝エビ。
手足と髭も別に揚げてあってカリカリの感触が楽しい。
次はピーマンとズッキーニ。ズッキーニの揚げた食感って冬瓜を思わせます。
そして冒頭の小鮎と芋。
穴子は身が厚くほくほく。
ここで天ぷらが終わり、食事に移るとのことだったので、別注文で卵黄の天ぷらを。
あとで計算したら卵黄の天ぷらは1個250円。やすっ。
卵黄のねっとりとした余韻を楽しんでるとかき揚げ丼の登場です。
コースの締めということでご飯はとても少なめ。
大きな貝柱がゴロゴロ入ったかき揚げはサクサクほくほくとおいしく、たれも控えめながらうまく全体を調和させています。
これはおいしいかき揚げ丼です。
単品でも一度食べてみたい。
というコースが3,000円というのはあまりにも安い。
行列もむべなるかな、でした。
いや、でも天ぷらという料理の原価構造を考えると、1万円とか2万円とかするほうがおかしいのかもしれませんが。
昼前後にはけっこうな行列ができてるこの店、9時の開店直後に行けば並ばずにゆったりできることを知りました。
ぜひ一度、みなさんも訪れてみてください。
「てんぷら黒川」(築地・天ぷら)
https://s.tabelog.com/tokyo/A1313/A131301/13002365/