生牡蠣、カキフライときて最後にラーメン登場。
正直言うと、期待していませんでした。
だって日曜の築地場外市場はほんと、まともな店が開いてないのですから。
しかし日曜朝の勉強会が終わるのが9時なので、その時間からメシが食えるところを探そうとするとどうしても築地に向かってしまうのです。
場外市場を2周3周しても知ってる店はことごとくお休み。あいてるのは日曜なんかに築地にやってくる情弱狙いの海鮮丼屋ばっかりです。(自分もか)
唯一、鯨の専門店が日曜営業ですが、コロナ禍では鯨カツなどの揚げ物かアイス類しかなく、ご飯ものがない。ものすごいボロ家で風通しいいんだから通常営業すればいいのに…。
で、悩んだ末に迷い込んだのが「築地にっぽん漁港市場」という建物。
全国各地の業者が直接出店する場所として作られた割と新しいモールです。
その奥にある「にっぽん漁港食堂」。なかなか紛らわしい名前ですが直営ではなく、独立した店舗のよう。
やっぱり主力は海鮮丼なのですが、意外に値段は良心的。そのなかで「鴨肉と鯛出汁醤油ラーメン」(800円)に目が止まりました。
これに何か単品をつけて…と思ったのですが、定食か丼だらけ。単品にしてもらえるでしょうけどなんか面倒です。
あ、牡蠣があった。生牡蠣とカキフライを1個ずつ注文。300円と350円だそうです。
先に来たのは生牡蠣。えらく細長い。ペロッとひと口で流し込んで終了。うまい。
次がカキフライ。えらく不格好です。
生牡蠣用の細長いのにそのまま衣をつけて揚げたのでしょう。揚げ具合は軽く、サクッとした食感が印象的でした。
そしてラーメン登場。丼はやや小さめ。どれどれ、800円の価値はあるかな?
鯛出汁という琥珀色のスープをひと口。おぉ、意外にうまいじゃん。曙橋の「灯花」のような鯛の味を前面に出したものではなく、たぶん鶏ガラベースに鯛のエッセンスを加えたくらいのものでしょうが、バランスがよくてうまい。
見るとこのスープは各種海鮮鍋にも使われてるとのこと。道理でちゃんとしているはずです。
麺はよくある細麺の縮れ麺。
これに乗る鴨肉もなかなかいい。
そのほか水菜、わかめ、海苔、白ネギが添えられ、無難に小さくまとめられた感じですが、おいしく食べられました。
通常の平日ならよりどりみどりでそれこそ食べ放題飲み放題の築地ですが、日曜日に来てしまったときに迷ったら行ってみてください。
「にっぽん漁港食堂」(築地・食堂)
https://tabelog.com/tokyo/A1313/A131301/13169961/