「孤独のグルメ Season8」第4話の舞台となったうどん屋ですが、どうやってこんな店見つけたんだろう、と思うような不便な場所にありました。
これまでもいろんなところを歩いていて不思議に思うことですが、駅から離れてバス停すらないような恐ろしく不便な場所に、商店街があったりするのってなんなんでしょうか。
この店はまさにそうした場所。最寄りの保谷駅から2km弱。最寄りのコミュニティバスの停留所から歩いて10分。西武バスになると徒歩15分という不便な場所に商店街があって、ポツポツと店が並んでいます。なかにはファミレスまであったりして。実に不思議なエリアです。
山手線→西武池袋線→コミュニティバスと乗りついで到着したのが10:40。
一番乗りです。誰もいません。なあんだ、「孤独のグルメ」とはいえこんな辺鄙な場所にまで来るやつはいないじゃん。
と思ったらすぐあとから来るわ来るわ。11:00の開店時間には9人の行列ができていました。さすが日曜日。
入店してすぐ注文したのは、肉きのこの肉増し(1.5倍)のうどん中盛り(1.5倍)に、山菜のつけ汁を追加。これに天むすをつけます。先着7人限定で無料という味玉も当然もらいます。
待つこと20分、出てきたうどんを見ての第一印象は「うわ。これ食えるかな」。
うどんの量は多いわ、天むすは巨大だわで圧倒されたのです。
うどんは、全粒粉で打った灰色の太麺。足で踏んだだけあって腰が異常に強く、すすると言うよりいったん口の中に放りこんでから噛み締める感じ。
つけ汁の「肉きのこ」の肉は増量しただけあって、不足なし。バラ肉の脂身の甘みが溶け出してコクを与えていてうまい。
ただ、きのこがあんまり多くなくて通常の肉うどんのつけ汁との100円差は微妙です。
一方、山菜のつけ汁のほうは、豚の脂身の甘さがないのでシャープな辛さ。山菜自体も業務用ですがけっこういいものを使っているのはわかりました。
そして天むす。
井之頭五郎が「うわ。なんじゃあれ。天むすの概念覆されたぞ。ご飯によるかき揚げサンド。いいじゃないか」と驚愕しながら納得したそれですが、実物は予想よりひと回り大きかった。大人の男の握りこぶしくらいの大きさ。
かき揚げもサクサクとして、味付けも軽めでおいしいのですが、人によってはこれだけで満腹近くになれる量でした。
そしてしっかり染みた味玉1個。これでもう腹パンパンです。
ほんとはこのあと同じ回に出たカステラパンケーキの店に行こうかと思っていたのですが、断念しました。演技とはいえ、井之頭五郎の食欲には脱帽です。あの食欲があれば、もっとたくさんの店を訪れ、紹介できるのに。
しかし、うどんと肉のつけ汁の味は秀逸。
辺鄙な場所にありますが、西武池袋線、東武東上線沿線に行くことがあったらぜひ行ってみてください。
「うどんや 藤」(保谷・うどん)
https://tabelog.com/saitama/A1103/A110301/11006047/