【閉店しています】
普通の皿うどんより150円高い「DX皿うどん」を頼んでみました。
乗ってきたのは、チャーシュー2枚にゆで卵半分、シナチクに海苔…。
どうやらこの“DX”って、ラーメンのトッピングが追加になることのよう。
たしかにデラックスと言えなくはないのかもしれませんが、九州人としてはちょっとビミョーです。
でもベースとなる皿うどんは、野菜や肉や魚介がたっぷり入った餡も、パリパリの麺もおいしく、全体としては満足いくものでした。
この店があるのは西新宿。
超高層ビルのふもと、北側に広がる一帯は細い路地が平行に何本も通り、かつて畑だったことをうかがわせる地域。
低層の街並みが広がるいわば手つかずの地域の奥のほうにある、1970年創業の街中華です。
店の自慢はちゃんぽん。
「新宿でいちばんうまい」というのが誇りだそうです。
今回はDX皿うどんだったのですがその片鱗はうかがい知ることができました。
ただ、テーブルにソースがない。
長崎の金蝶ソースどころか普通のソースすらないのです。
正直、私はソースかけない派なのでどうでもいいのですが、「せっかく丹精込めて作った味を汚すな」と言ってるようで料理人のプライドを垣間見た気がしました。
一緒に頼んだ餃子(3個)は大きめ。
餡そのものの下味は薄く、各自調合のたれで食べさせるタイプでした。
調理場に立つのはおじいちゃんふたり。
途中からレジにおねえさんが加わりましたが、どうもおじいちゃんたちのコミュニケーションに難があるようで「結局、皿うどんはいくつ?」という声が飛び交っていました。
ちょうど今年で半世紀。
地域の人々に愛されてきた小さな街中華はこれからも愛されていくことでしょう。
「まるしん本店」(西新宿・中国料理)
https://tabelog.com/tokyo/A1304/A130401/13042638/