エビフライを箸でつかんで持ち上げた瞬間、思わず出た言葉が「おもっ!」。
見た目よりずっしりと重かったのは、真っ黒なカレーをまとっていたからではありません。ほんとに太いエビなのです。
その極太のエビが3本も。
1,150円とはいえこれで採算とれるのか?という大サービスのレベルです。
真っ黒なカレーはほとんど辛くないのですがコクがあって上品でうまい。
よく煮込まれたホテルのカレーです。
ごはんの量も多め、カレーソース(ルー)も多めですからこれだけでお腹いっぱいになってしまいます。
その上サラダも、キャベツが多いとはいえ山盛り。
ドレッシングも甘酸っぱくていい塩梅。
ただ、ちょっとドレッシングの量が多く、最後におひたしになってしまうのが玉に傷といった感じでしょうか。
とはいえこの店ではこのサラダは少ないほう。
ほかのメンチカツなどのメニューでは、ボウルをひっくり返して盛ったかのようなものすごい量のサラダが皿を占拠するのが名物ですから、それに比べればかわいいほうなのです。
これにデザート、きょうはマンゴープリンまでつくのですからほんとに大丈夫か?と思ってしまいます。
この店があるのは西新宿。
十二社通りが青梅街道にぶつかる手前、1階が銭湯だったビルの2階にあり、赤い絨毯の専用階段を登ってたどり着きます。
実は11年前にこの店のことを書いていたのですがなんと12種類あるランチメニューが一切変わっていないことに驚きました。11年間ずっと、まったく同じ料理を提供し続けることって凄いことだと思いません?
値段は100円ずつ上がっていたのですが、「ビーフステーキ」だけが下がっていたのは牛肉の関税撤廃の効果でしょうか。
西新宿は私にとっては思い出の街。
超高層ビルの谷間に「淀橋幼稚園」という昔ながらの小さな幼稚園があり、昭和30年代からの木造校舎と土の園庭から子どもたちの黄色い声がこだましていたものです。
この幼稚園に関わって、仕事をさせていただきました。2014年4月のことです。
いまはもうその幼稚園もなくなり、周囲も相次ぐ再開発でさらに超高層ビルの林となっていっていますが、よく見ればこうした温かい店がまだまだあるものです。
西新宿に行かれる際はぜひ。
「サラダニース」(西新宿・洋食)
https://tabelog.com/tokyo/A1304/A130401/13032017/