冬期限定・牡蠣釜めし(980円)です。
福岡市中心部の古い商店街「新天町」に昔からある釜めし専門店「ビクトリア」。およそ釜めしと無縁と思える英語の店名は昭和29年の開業当初から。店内の雰囲気もまったくの洋風で、洋食店のよう。
当初、洋食店として始めたものの、ひょんなことから釜めしが人気となり、やがて釜めしを前面に…という誕生秘話でもあるのかな、と思っていたらなんと実際は開業当初から釜めし専門店だったというから驚きです。
店のHPによると当初は2階で釜めしを、1階で喫茶店をやっていたとのこと。たぶん喫茶店のイメージで名前をつけてしまったのでしょうが、それから60年以上、喫茶店をやめたあとも守り続けるところがすごいというか。
さて牡蠣釜めし。
中くらいの粒の牡蠣が6個ほどとたくさんの三つ葉と共に炊き込まれたご飯はしっとり。
ご飯にまで牡蠣のうま味が染み込み…とまではいきませんが、牡蠣と一緒にかき込むとうま味が口いっぱいに広がり満足感があります。
しかし儲けものだったのは、サイドに頼んだ串カツ(500円)でした。
見た目は大きくなく最初は「えー」と思ったのですが、中のバラ肉が分厚く、噛むたびにじゅわっと熱々の肉汁があふれてきます。
一方で残念だったのは、誘導させられた(と言うより半ば強制的に注文させられた)赤だし。これで200円はないだろうという普通の味。正直、この赤だしやスープを別にすることで利益を確保している
のでしょうが、もうちょっと安くても良さそうな気がします。
まあ釜めしというと長野あたりの山里の観光地の食べ物というイメージがありますが百万都市の真ん中で愛され続けてきた福岡の釜めし。
機会があればぜひ。
「釜めしビクトリア」(福岡天神・釜めし)
https://tabelog.com/fukuoka/A4001/A400103/40002691/