一人用の鍋に、飲み物3杯がセットで2,000円。なんとお得な。

鍋は和牛、ホルモン、羊と選べ、＋400円でうどんかご飯を投入してシメにできるので、これだけで立派な夜のひとり飯が完成します。

今回頼んだのは羊肉。本来ならば味噌だれで焼くようですが、あいにく切らしてるとのことで辛いタレ。

もやしを中心としたたっぷりの野菜の上にタレを揉み込んだ薄切りの羊肉が鎮座し、点火。

ふつふつと火が通り、くたっとなったら食べごろです。

本来、ホルモン用と思われるこの辛いタレは羊肉にもなかなか合ってて美味。

煮込まれた野菜もおいしく、全体の量もしっかりあって不足はありませんがガッツリ行きたい向きには「追い肉」(＋400円)のオプションも。

シメのうどんはやや細めの縮れのあるもので、羊肉のうま味を辛いタレと一緒に吸ってておいしい。満足でした。

この店があるのは福岡の日赤通り沿い。都心である天神からまっすぐ下って2kmほどの飲食店街の隅っこにある、コンテナを利用した小さな店です。

以前はもっと郊外にあったというこの店。新潟からやってきた主人は、最初は燕三条のラーメンを引っさげて福岡に。移転を機に鍋をメインにし、鍋の締めにあわせてうどんに替え、ランチ営業をやめていまのスタイルになりました。

そのうどん。この店を最初に訪れたのはすでに別の店で飲んだあと。うどんで締めようと入った私を待っていたのが「おっぱいうどん」(850円)でした。

こちらが恥ずかしくなる名前ですが、聞くと牛の乳房の下の脂（乳カブ）の油カスを使ってるからとのこと。かすうどんの一種なのですが、この乳カブのうま味が濃く、まろやかでコクもあっておいしい。

細めの縮れた麺ともあっています。

「福岡は穏やかでいいところですよね、雪が降らないだけでもいい。」とこの地を気に入った様子のご主人。人懐っこいけど客を放っておいてくれるなかなかの居心地のよさは得難いものがあります。

ひとり鍋の気軽さといい、ちょくちょく通いたくなる店を見つけてしまいました。

「肉ト麺 マクロ」（福岡清川・鍋）
https://tabelog.com/fukuoka/A4001/A400104/40059554/