鯖カレーとチキンカレーの合いがけです。
チキンカレーはこの店のオリジナルで、粘性の高い濃厚な味のソース(ルー)のなかにひとくち大の鶏肉が埋め込まれてる感じ。
一方、鯖カレーは普段出すオリジナルとは違うそうで、店主いわく「酸辣湯風」。細かく刻まれた野菜がふんだんに入り、酸味があるちょっぴりさわやか系です。
ただ、鯖カレーがメニューにあるというのに「あれ?サバ缶がない」と言い出す不思議な店主。ちょっと抜けた雰囲気です。
サバ缶が足りない代わりに大きめのエビがごろっと入ってましたから得したと言えるのでしょうけれども。
ただ、ちょっと辛すぎました。両方とも。
辛さどうします?と聞かれたので「辛めは好きですよ」と言うと「じゃあ普通より辛いくらいにしときますね」という返事だったのに、出てきたのは激辛。辛いの好きですし、うまいのはうまいのですが食べ続けるとそのうち胃が暴れだす雰囲気。LEEで言うと25倍くらいでしょうか。
客に出したあと店主本人が味見して「うわっ、からっ!」と厨房でひとり叫んでます。
お前は作るとき味見してないのか…。
申し訳ないと思ったのか、「サービスです」といって乳酸菌飲料が出てきました。
この店があるのは、初台。
昔、タクシーに乗ってたときに追突され、むちうちで通った整形外科があるので懐かしい街です。
その、いかにも歴史ものの建物の2階。
古そうなスーパーの脇の階段を上っていくと通路があって洞窟のような雰囲気の部屋が。
そこが目的のカレー屋でした。
暗い店内は小さなカウンターとテーブル2卓がひしめくように配置されています。
店主はおしゃべりが大好きなようで、調理中も「よしっ!」とかしきりに言いながら上機嫌。
ただコロナ禍の折、あんまり発声してほしくはないのですが…。
店主が「ガッツリ系」と言う通り、オリジナルのチキンカレーは大量のごはんと一緒にかき込んでおいしい。米もインディカ米の香りがいいもので、カレーと合っています。
「酸辣湯風」よりも私はオリジナルのほうがおいしいと思いました。
なかなか入りにくい雰囲気の店で、くせのある主人に独特のカレーですが、食べ終わってまた外に出ると懐かしくなるような味。
初台・オペラシティに行くことがあったらぜひ一度、訪れてみてください。
「イドコロネ」(初台・カレー)
https://tabelog.com/tokyo/A1318/A131807/13209143/