「鯛のかぶと煮」がすっごい大きくてお得でした。
茶碗と味噌汁の椀とかぶと煮の大きさを比べればわかりますが、元の鯛はめちゃめちゃ大きい。体長50㎝は優にあろうかという鯛の、頭の部分をはじめたくさんの身がついてきました。
もう食べるところだらけ。魚好きにはたまりません。
鱗も隅々までほぼきれいに取ってあり、かぶりついては骨を出し、黙々と味わっていきます。
30分かけて、きれいに食べつくしてしまいました。これで1,200円は安い。
しかしこれだけの鯛のかぶと煮をランチで出せるということは、それだけ夜、この店で鯛が出ているということ。当初オープンしたころは客が少なく心配していましたが、「とん久」や「蒙古タンメン中本」など有名店が多いこのビル内でしっかり固定客をつかみ、根付いたようです。
この店があるのは、高田馬場のロータリーに面したFIビル。ドンキがあるビル、と言った方がわかりやすいでしょうか。その地下と2階に飲食店街があり、けっこうな有名店が揃っています。
この店の場所は、かつて「鮨源」が仮店舗を開いていた場所。「鮨源」は帝国ホテル内に店を開いてる高級店ですが、本店は高田馬場。その本店が建て替えの間、仮店舗を置いていた場所にそのまま居抜きのような形で入った店です。
店内は10人ほどのⅬ字型カウンターに、テーブル席。そんなに大きな店ではないですが、きれいに整えられていて、ほどよい緊張感が漂います。
ランチは定番が「海鮮丼」(1,000円)「海鮮ばらちらし」(900円)「さば味噌煮定食」(900円)「鉄火丼」(1,200円)「刺身定食」(1,280円)「刺身と煮魚定食」(2,000円)の6種類。
これに「鯛かぶと煮」や「さば塩焼き(刺身付き)」など日替わりで4~5品加わります。
別の日に食べた「さば塩焼き(刺身付き)定食」(1,000円)。
鯖はそんなに大きくないものの、身が厚くしっかりと脂も乗っていておいしい。
刺身も切れ端っぽいのは否めませんが、それでも元の魚の質の高さがわかります。
ただ、やっぱり「鯛のかぶと煮」のコストパフォーマンスの高さにはかないません。
もし高田馬場に来て魚がたらふく食べたい気分なら、躊躇せずにこの店の「鯛のかぶと煮」を頼んでみてください。魚のうまさを堪能できますから。
ただし数に限りがありますので、行くとしたらお早めに。
「いろ川」(高田馬場・鮮魚料理)
https://tabelog.com/tokyo/A1305/A130503/13159294/