店名の「オルガエ」とは熊本弁で「おらが家」とのこと。
前は北に1kmほど行った高砂という場所でやっていたのが、ここ平尾駅のすぐ近くに移転してきました。その際、「食堂」と冠をつけ、夜も一品料理に+250円で定食にできるなど、カジュアルに振ったようです。
先日、久しぶりに訪れたこの店。昨年9月のオープンから暮れまでは、若いカップルの多いスノッブな雰囲気だった記憶がありますが、今回は小上がり(座敷席)はすべて子ども連れに占拠されていました。
帰りには、子どもたちが列をなしてくじ引きをし、景品を受け取ります。これが規定路線か、さらなる戦略の大転換かわかりませんが賑やかになりました。しかし料理はおいしさに磨きがかかった気が。
まず頼んだ「ごまカンパチ」(990円)。博多名物「ごまさば」の派生種ですが地元ではけっこう好まれます。もちろん普通は胡麻だれで和えたものですが、出てきたのは刺身。胡麻だれは別添えで、さらに刺身醤油もついています。
ならば最初は刺身として。カンパチ特有のコリコリした歯応えがすごい。新鮮で身のうま味もしっかりあっておいしい。一方胡麻だれもベタベタした甘さがなくていい。魚に自信があるゆえの提供でした。
刺身がくるまでの突き出し代わりに頼んだ「酢もつ」(440円)はたっぷり。酸味がほとんどない(馬路村以下)のがやや酢もつっぽくないのですが薬味が多く、これはこれでありです。
あと、「中津塩唐揚げ」(800円)は私の好みの味のど真ん中。塩味でニンニクがちょっと効いてて噛むと透明な肉汁がじゅわ。うまっ。この唐揚げを定食にしてビールを1本つけるだけで通い詰めたいほどです。
前回の「刺身の盛合わせ」(880円)を定食にしたものも、かなりの豪華さとお得感がありましたし。
前に訪れた際の「白レバーのパテ」もふんわり柔らかでおいしく、仲良しと語らいながら飲むにもいいと思います。
お通しなしの明朗会計。気軽に通えるよい店です。ぜひ。
「食堂 オルガエ」(福岡平尾・居酒屋)
https://tabelog.com/fukuoka/A4001/A400104/40065642/