皿に乗って出てきた、たこ焼き。
ぶしゅっとつぶれてて一見おいしくなさそうなんですが、これがふわとろでかなりおいしい。
大きいのが6個で、中には小指の先よりちょっと小さいくらいのタコの足。うま味がしっかりありながらくどくない。大阪風というこのたこ焼き、相当好きなタイプです。
ここは清川。福岡の中心部から南にまっすぐ3kmほど下った道沿い。なんかオンボロの掘っ立て小屋があり、中からあかりが漏れているので、前を通るたびに気になっていました。
その名も「立ち寄り処てんと」。
実際に入ってみるとテントです。運動会で使うような鉄パイプのテント。これに木の部材やサッシの引き戸などあっちこっちに括りつけて、建物風に仕立て上げてる感じ。なんか凄い。
以前別の場所でたこ焼き屋をやっていた夫婦が居酒屋として7月に開いたというこの店。
事前情報ではたこ焼き以外は乾きものしかないとのことでしたが、いまはかなり充実しています。
小さな里芋・おちこの塩ゆでが200円。小鉢いっぱいに盛られてかなりお得。ほかほかをつまんで皮をむき、つるんと口の中に放り込めばほら幸せ。
しめ鯖(380円)はよくあるパサついたものではなく、しっとりしたもの。醤油と一緒に酢醤油がついてきたのが珍しい。
もうひとつ、自家製という「焼豚炙りマヨ(小)」を頼んでみたのですが、これが驚きのうまさでした。
かなり脂身が多いのですが、うま味が行き渡っていてしっとり。ぷりぷりしてとても柔らかく、パクパクいってしまいます。白いご飯もあるので、おかずにして食べてもいいくらいです。
瓶ビールはどこから仕入れてるのか、エビスの白と赤星限定・在庫限りで380円と激安。賞味期限が半ば過ぎてるからでしょうか。しかし中瓶でこの値段はあり得ない。
また、焼酎の「魔王」が1杯500円。主人が鹿児島出身で安く仕入れられるとのことですが、ロックを注文するとグラスになみなみと注がれて出てきます。ホントにいいの?
これだけ飲み食いしてお会計は2,300円。ここは特に安いにしても、福岡にいるとほんとに飲み代が安く上がります。逆に「これで食えるの?」とお店の方を心配してしまうほど。
ご夫婦はじめスタッフの接客も自然体で心地よく、風が吹きすさぶテントながらも居心地がとてもいい。
ここはちょっと通いつめてみたくなりました。
「立ち寄り処 てんと」(福岡高宮・居酒屋)
https://tabelog.com/fukuoka/A4001/A400202/40062067/