おい、ショーケースのサンプルと全然違うじゃないか!
柔和で紳士的で控えめで奥手な私でさえ、つい声をあげてしまいそうになりました。
頼んだ、1,500円もする刺身定食。
ここは長浜の鮮魚市場会館の中の店。
サンプルでは5種類だった刺身がなんと7種類もあるのです。
おかしい。
しかもサンプルでは安っぽい扇形の皿だったのに、寿司桶がどーんと鎮座してまるで豪華じゃないですか。いいのか?こんなの出して。
文句を言いたいのをグッとこらえ、まず鯛から食べてみると、うまい。
肉厚で弾力があってうま味がしっかり。
マグロの赤身もブリ・カンパチも質が高く、タコもイカも水準以上。
ただひとつ、サーモンだけは…。そもそもサーモンなんて生で食べられて脂が乗ってて安いから回転寿司が使い始めただけで、本来寿司ネタでも刺身ネタでもありません。個人的にはぬらぬらしてて好きではない。
まあでも7品揃えて概ね品質もよく、豪華な朝食となってしまいました。
もうひとつ文句を言いそうになったのは「がめ煮」(500円)。他の地域で言う「筑前煮」です。
魚だけじゃダメだな、野菜もしっかりとらないと、と軽い気持ちで選んだところ、丼にけっこうな量が。げげ。しまった、また東京の感覚で頼んでしまった。ただでさえ魚5種の予定を7種も食わされたのに、さらにこんな根菜ばっかり。(いや、それががめ煮というもの…)
しかも、薄味でおいしいから全部食べてしまったじゃないか。もう。これは罠か?
ということで、豪華な朝食が予想を超えてはるかに豪華になってしまい、次の昼飯が食べられなかった、という
悲しいお話。あなたもぜひ、体験してみてください。
「一魚一栄」(福岡長浜・鮮魚料理)
https://tabelog.com/fukuoka/A4001/A400104/40034074/