ホントは「緑の麻婆豆腐」を食べたかったんですが…。
はるばるやってきた三河島。
常磐線で日暮里からひと駅というのになんだこの郊外感は。
目指した「眞実一路」は売り切れで閉店。呆然と立ち尽くす私の頭にはまたあの蔦で覆われた洋食の店が…。
しかし歩いていくにはちょっと遠い。
バスがあるのかなと駅前まで戻った私の目の前に「キッチントマト」の緑のテントが。
ここも洋食屋じゃないか…。
選べるおかず2品で880円。お得そう。
すでにかなりの空腹だったので、えぇいままよと入ってしまいました。
グランドメニューも隅から隅まで見て結局、注文したのはやっぱり880円の「お好み定食」。
人気1位のハンバーグと2位の豚ロース生姜焼きの無難な組み合わせです。
出てきたのはご飯と味噌汁がついた古き良きニッポンの洋食スタイルでした。
まずはロース生姜焼きから。
生姜焼きとしては厚め、とんかつにするには薄めの肉は歯ごたえもしっかり。肉に厚みがあるために生姜醤油の味がそこまでしみ込んではいませんがなかなかうまい。
そしてハンバーグ。これが予想以上にうまかった。
豚がメインのようですが、しっとりとして中からじわっと溢れてくる肉汁。臭みがなくいい意味での家庭料理のハンバーグなのです。
ソースもわりと甘めで懐かしくなるような味。余ったソースでキャベツを食べるのもニッポンの洋食屋の密かな楽しみといえるでしょう。
そうそう、味噌汁がおいしかったのも高得点。
若い夫婦で営む小さな店ですが、地元の人々に愛されているようで、13時をまわっても満席。またお弁当を求める客もひっきりなしにやってきます。
特別な技というよりも家庭の温かさを感じられる洋食として貴重なお店だと思います。
みなさんもぜひ。
「キッチン トマト」(三河島・洋食)
https://tabelog.com/tokyo/A1324/A132401/13099653/