本当に通りすがりでした。
しかし、いいお店というものは独特のオーラを放っているもの。それを感じ取れるかが一食一食を無駄にしないことにつながります。
東西線で竹橋に行くために降りた飯田橋。ランチをとろうと地上に出てあてもなく歩いて、視界の端に引っかかったのがこの店でした。
赤いテントにパイン材の外装。「キッチンアオキ」の文字が洋食店であることを示しています。
日替わりランチ940円と、手頃な価格だったのであまり考えずに入りました。店内は一列のカウンターのみ。
厨房に年配の夫婦らしき男女、フロアーが若い女性です。
座ってメニューを見ると、火曜日の日替わりはアジフライにハンバーグにカニポテトコロッケとなかなか豪華。しかもアジフライは好物で、これがあると必ず注文するほど。即決でした。
出てきたのはお弁当のようなスタイル。
3つのマスの右がハンバーグ、左はアジフライ、真ん中はキャベツの山。あれ?カニポテトコロッケは?
と思ったら、アジフライの陰に隠れていました。普通なら真ん中に置くところ、なんと奥ゆかしい…。
ハンバーグは驚きのふわふわ。
味もまた尖ったところがなく、優しい味。
下にあるパスタがふやふやでソフト麺のようなのはご愛嬌ですが、デミグラスソースも丸い味で統一感があります。
そしてアジフライ。大きめのアジを開いて揚げたものを、斜めに切り込みを入れて盛りつけてあります。
その断面から見える身は肉厚。歯ごたえがあり、みっしり。いいアジフライです。
カニポテトコロッケはその名の通り、クリームではないイモのコロッケ。
ほくほくと軽く、これもまたおいしい。
グランドメニューが1,400円前後なのに対し 940円とお手頃ながら、ひとつひとつがしっかりとしています。
飯田橋近辺でのランチにはぜひ。
「キッチンアオキ」(飯田橋・洋食)
https://tabelog.com/tokyo/A1309/A130905/13006429/