頼んだのは「ネギ肉イタメ」と「ミョウガの天ぷら」。
ともに「孤独のグルメ Season2」の第1話で井之頭五郎が食べたメニューです。
しかし、【密】といえばこの店。
長いテーブル3列にぎっしりと客が押し込まれ、みな昼から酒を飲み大声で騒ぎ立てる…。
正直、この時期にこの店に行くのは大きなリスクを感じていました。
ところが!なんということでしょう。
長いテーブル3列は変わらないものの、席の間隔はスカスカな上に空席まで。
あの「三ちゃん食堂」すらも感染予防に力を入れ、客もまた協力する時代が来るとは…。
なんか肩透かしを食らった気分です。
ほんとは、白楽で「友スペシャル」を食べる予定で乗った東横線の各駅停車。
ところが時間はもう14時近く。空腹は限界に近づいています。
次は新丸子。そうだ、三ちゃん食堂があったじゃないか。
(なんか最近こんなのばっかりだな)
そこで飛び降りてたどり着いた店は、解放された入り口から笑い声が響きます。
一瞬躊躇しましたが入ってみると上記の通り。奥に少しだけあるカウンターに通されひと安心。
さて、肝心の味ですがいたって素朴。
ネギ肉イタメは塩コショウのみ。
ミョウガの天ぷらもただ揚げただけ。しかしそれがうまいのです。
先に頼んでおいた「エンドウマメ」も「なめこおろし」もシンプルそのもの。
でも250円と200円で、安くてうまいのだからいいのです。
最後、締めにさんざん迷って頼んだのが「天津丼」(600円)。
しばらく食べてないことと、最初は中華だったこの店の技をちょっと見たくなったのです。
出てきた天津丼はやや小ぶり。いかにも飲み屋の締めといったサイズですがオレンジ色の餡はあふれんばかり。
かに玉はふんわりとしておいしく、やや少ないながらもちゃんとカニの身が入っていました。
席は減らされたとはいえ、賑やかな声が響きわたる「三ちゃん食堂」。
コロナ禍が過去のものとなり、またぎゅうぎゅう詰めで阿鼻叫喚の世界が繰り広げられる日を待っています。
「三ちゃん食堂」(新丸子・大衆食堂)
https://tabelog.com/kanagawa/A1405/A140504/14003565/