ランチのドリンクで、ビールが選べます。なんと追加料金なしで。さらにワインも。
普通はコーヒーや紅茶がつくところ、ビールやワインが選べるのですからお得。
当然、私はビールを選びました。
出てきたのは小さなグラスですが、それでも250mlはある感じ。喉を潤すには充分です。
そのほかにミニサラダとスープとバゲット。
バゲットは多少くたびれた感じですが、サラダは意外にしっかり量があります。
スープもキャベツとベーコンの素朴なものですが、ちゃんとおいしい。キノコらしきものがいいアクセントとなっていました。なかなかの充実っぷりです。
場所は新宿区の都営戸山ハイツ。
戦前は軍用地として射撃場や陸軍士官学校があった場所が、戦後の住宅難のために大規模な集合住宅として開発された場所。
ほとんどが都営の賃貸アパートで、昭和40年代末には現在の形になってたと言いますから私のような田舎者にとっては驚きです。
その1階部分に並ぶ店舗のひとつ。
周囲を見渡しても、建物と一緒に朽ちているような店だったり、居住者層に合わせた非常にチープな店だったりするなかで、トラットリアを名乗るこの店は浮きまくり。
最初にこの店を見つけたのは夕暮れどきで、コロナ禍のせいか客がひとりもいなかったので躊躇して入れませんでしたが、きょうの昼、久しぶりに思い出して向かったら、なんと客があふれていました。
どうやらこの都営住宅の住民ではなく、周囲の企業のオフィスワーカーばかり。ビールがつくとはいえ、1,000円超のランチですからそうなってしまうのでしょう。
さて、ランチの話に戻るとコースは4種類。
ひとつはごはんもので、あとの3つはパスタ。私が選んだのは「温玉とブロッコリーのボロネーゼ」。大盛りもできるとのことでつい大盛りに。
出てきたのは飾り気のないスパゲッティ。ボロネーゼというよりミートソースという言葉のほうがしっくりくるような日本的な
雰囲気。
しかし味は柔らかいながらきちんとしてて、不満はありません。ためしにタバスコをふりかけてみると味がビシッと締まって驚きます。ここまでタバスコと相性がいいパスタソースも初めてです。
スパゲッティのゆで加減も適切。ぷりんっというかぴちぴちというかそんな食感が嬉しい。ブロッコリーもくたびれてなくコリコリ。
麺は想像以上に多かったのですが、あっという間に平らげてしまいました。
大盛り無料でビールつき。これで1,100円なら場所の悪さを引いても満足でしょう。
夜は夜でコースが2,000円台とお手軽ですので気の置けない友人と飲むにはいいかも。
まあ普通なら行くことのない場所でしょうけど東新宿近辺に立ち寄った際には思い出してみてください。
「トラットリア・マツモト」(東新宿・イタリア料理)
https://tabelog.com/tokyo/A1304/A130401/13069136/