スペシャル定食(1,350円)です。
ハンバーグ、エビフライ、ヒレカツの盛り合わせというのが、古き良き洋食屋らしいスペシャルっぷり。
おいしかったのは、エビフライ。
身がとても締まっていて歯応えがミシッという感じ。ちゃんと太く長く、衣もサクサク。まじめなエビフライです。
こんな都心に古き良き洋食屋があろうとは。
紀尾井町に用事があり、麹町から向かったのですが、意外にも急な下り坂続き。用事を済ませても坂を上って戻る根性はなく、反対側にだらだらと下っていくと赤坂見附に。こういう風につながってるんだ…。
さて、腹が減った。
時間は11時ちょっと前。
繁華街の入口のスペースにたたずみ、いろいろ調べてみても「これ」という店が出てきません。
しょうがない、「赤坂うまや」でランチでもするか…と歩き始めたそのとき。
歴史を刻んだ食品サンプルが入った、ガラスのショーケースが。古き良き洋食屋の風情です。
どうしよう…。店の前で本気で悩むこと5分。
えいっとばかりに入った店内もまた薄暗く、時が止まったかのようなセピア色の雰囲気。紅白のチェックのテーブルクロスがまた歴史を感じさせます。
ランチは5種類。
カツカレーにも惹かれましたが、この辺はあまり来る機会がないので、せっかくならといちばん高い「スペシャル定食」をご飯大盛り(+100円)で。
最初にかぶりついたエビフライのおいしさに感激し、期待でさらにお腹がすいてくる感じ。
小ぶりのハンバーグは軟骨が入っているのかコリコリした感触。
玉ねぎなどはあまり入ってないようです。
ヒレカツは柔らかくて臭みもなく、適度な厚さのものが2枚。私自身、ヒレよりもロースが好きですが、このヒレカツはパサパサした感じがなくおいしく食べられました。
ケチャップ色のふやけ気味のスパゲッティといい、平皿に山盛りのごはんに味噌汁といい、まさに古き良き洋食屋の王道を行くこの店。
おじいちゃんといった感じの料理人ふたりに奥さんらしきサービス担当にアジア系の女性スタッフ。
いまでこそがらがらでしたが、普段は多くのビジネスマンでにぎわうのでしょう。
これからもずっと洋食の王道を歩んでいってほしいものです。
「河鹿」(赤坂見附・洋食)
https://tabelog.com/tokyo/A1308/A130801/13015111/