横須賀の路地裏に、不思議な空間がある。
細い路地裏を行く人々が急に立ち止まり、いきなり焼き鳥を食べ始める。
路地に面した “窓” のなかで次々と焼かれ、並べられていく焼き鳥を、人々は無言のまま手に取り、口に入れていくのだ。
誰に断る訳でなく、勝手に。
立ち食いではなく、立ち止まり食い。
飲み物はない。アルコール禁止。焼き鳥以外のメニューもなし。
人々はただ黙々と焼き鳥だけを食い、何事もなかったかのように去っていく。
1本80円。勘定は手にした串の数。
米兵の家族に対し、店のおばちゃんは壁の表を指差し「ナイン・シックス」と叫んだ。
立ち食いではなく、立ち止まり食い。
横須賀の路地裏に、不思議な空間がある。
「相模屋」(横須賀中央・焼鳥)
https://tabelog.com/kanagawa/A1406/A140601/14005209/