「スプーンに乗せたご飯をひたして食べるのがいいですよ」。
こうレクチャーされましたが、以前からスープカレーのこの食べ方は納得いきません。
だってこれでは具と一緒に食べられない。
しかもこの店のスプーンは浅く、先がやや尖っていてちょっと食べにくい。
それでも言いつけ通りこのけったいな食べ方(失礼)で食べましたけど。
「華蔵」と書いて「かぐら」と読ませるこの店。場所は二日市から西に九州道を越えたところにある九州最古の寺・武蔵寺の近くです。
築100年以上の古い民家を改装した建物で、黒光りする太い柱や梁が美しいゆったりとした空間です。
ランチメニューは「旬菜ランチ」(1,400円)という定食とこの「ビーンズスープカレー」(1,200円)のほか軽食。
肉と魚が選べる旬菜ランチに心惹かれましたが、ぐっとこらえてカレーを。
提供されたカレーは年配の女性客が多いこの店らしく、小鉢たくさん。アボカドのあえものににんじんサラダ、低温調理の鶏レバー。
この鶏レバーがおいしかった。私も低温調理はするのですが、このレバーはレバー臭い。よく「レバー嫌いな人でも食べられる」なんて言いますが、ここのレバーは逆。もうワイルドにレバーレバーしていてたまらないおいしさなのです。
別に嫌いな人にまで食わせなくていいじゃないですか。
そして本丸のカレー。オレンジ色のスープの下にはひよこ豆をはじめいろんな豆が隠れています。
具はこれだけ。
スープはさらさらで、味もさらっとした感じ。辛さよりも甘さを感じますが、スパイスの香り高い。満足感があります。
のどかな風景のなかにあるどっしりとした古民家で、女性同士でゆったりと昼のひとときを過ごすにはとてもいいと思います。
「古民家cafe 華蔵」(福岡筑紫野・カフェ)
https://tabelog.com/fukuoka/A4003/A400301/40050618/