イカセンターは渋谷にありましたが、「アジフライセンター」を名乗る店は初めて見ました。
しかも正式な店名は【おむこさん】。意味不明です。

その看板を見つけたのは通りすがり。店は地下にあるようですが、その不思議な名前と、看板に描かれた【まさに昭和】という感じの似顔絵に惹かれ、行くことに。

11:30の開店までまだ時間があったのでスタバで時間を潰して向かったのが11:25。

うかつでした。なんと地下には大行列が。その長さおよそ10m。20人は並んでます。
第一陣で当然入れるものと思っていたのに入れず、30分待っての入店でした。

メニューは実質ふたつのみ。「活アジフライ定食」(880円)と、これに日替わりのお刺身がついた「おむこさん定食」(1,300円)。その差、420円というのは悩みますが、欲張りの私が頼んだのはやはりおむこさん定食でした。

着席して10分ほどでアジフライ登場。4匹分も盛られています。細身で、イワシかカマスじゃないかと思うほどの細さ。腹身を取り除いているのでしょうか。

衣のパン粉は非常に細かく薄く、色はきれいな小麦色。ひと口目がサクッと軽くて中がふんわりというフライの王道そのまま。青臭さと血の匂いがしません。

下味が割としっかりついているので何もつけずに食べると鯵の新鮮さがよくわかります。

自家製と思われるタルタルソースもくどさや重さがなく、フライに合っています。
もともとアジフライ好きで、いろんな店で食べてきましたが、少なくとも十指には入るおいしさ。「センター」を名乗るだけはあります。

一方この日のお刺身は「イサキ炙りとサワラ炙りの盛り合わせ」。率直に言うと、420円の価値はなかったかなと思います。周囲の常連客がみな「活アジフライ定食」を注文するのもむべなるかな、でした。

それにしても福岡は飲食店の水準が高く、どこに入ってもハズレということがないため行列はそんなにありません。そんななかで開店前に10mもの行列ができるというこの店、やはり行く価値がありました。

ぜひ博多に寄った際には行ってみてください。
夜もまた、メニューを見ると相当楽しそうです。

「アジフライセンターおむこさん」（福岡博多・居酒屋）
https://tabelog.com/fukuoka/A4001/A400101/40053958/