パスタに追いメシ。ありそうでなかった気がします。
「鮭といくらの親子パスタ」(900円)を食べ終わった皿には、麺とフォークで絡め取れなかった鮭の欠片といくらの粒つぶがたっぷり。
この皿を差し出し「追いメシを」とお願いすると、50円で茶碗に軽く1杯ほどの白いご飯を乗っけて返ってきます。ここからが本番。
底に残ったバターたっぷり塩味ソースにご飯をまんべんなく絡め、鮭といくらを均等になるように混ぜてスプーンで口に運ぶと至福のひとときなのです。
しかしまあこの「追いメシ」。正統派イタリアンはもちろん、ピエトロのような専門店でも無理でしょう。
さすが築地。おいしければルール無用の土地柄が成せる技です。
この店はもともと魚卵専門の販売店。数年前に店の一部にカウンターを設え、魚卵をふんだんに使ったパスタなどの提供を始めました。
麺は太めの冷凍麺。提供が早く品質もしっかりしてて文句なし。この割り切りもいい。トッピングの素材の良さを活かします。
メニューはたらこパスタに明太子パスタ、そして上記の鮭といくらの親子パスタ。そのほか季節で冷製パスタなども。パスタのほかは茶漬けや丼などもあり、自社の商品をふんだんに使って人気です。
実は別にご飯もので「鮭といくらの親子バターライス」(850円)があり、追いメシするくらいなら最初からこっち食え、と言われそうですが、パスタのあとだからこその【二度おいしい】体験がいいのです。
新大橋通りに面した喧騒の中ですが、贅沢なトッピングのパスタや丼をお手頃価格でさくっと味わえる。
あるようでないこの店の味を堪能してください。
「田所食品」(築地・パスタ)
https://tabelog.com/tokyo/A1313/A131301/13220295/