新潟ラーメンって初めて食べたかも。
なかでも燕三条系とやらで背脂ギトギトスープで味もドロドロかと思いきや、醤油ベースの澄んだ味わい。
昔食べた尾道ラーメンの「萬来軒」を思い起こさせるスッキリした後口に好感が持てました。
鶏ガラ主体の動物性スープに尾道はいりこ、この店はウルメイワシの煮干しを使い、背脂を乗せるところまで一緒。味が近いはずです。尾道の模倣から始まったのでしょうか。
この店があるのは曙橋。
都営新宿線の駅を出て靖国通りを新宿に戻る方向に200m弱。三叉路に建つ小さな店はお年を召した夫婦で営んでいます。
選んだのは「パイカらーめん」(870円)。
「軟骨付き豚バラ肉であるパイカをトッピングしました」とあるので排骨かと思い、揚げてあるものだと思っていました。
ところが出てきたのは煮込み。沖縄そばのソーキと同じものでした。
これを甘辛くとろとろになるまで煮込んだものが大量に乗っています。これがかなりおいしい。4cm四方のものが6〜7個乗って870円というのは正直安すぎる気がします。
これだけ持ち帰りさせてもらってビールのつまみにしたいくらい。
麺は極太の縮れ麺。ここが尾道との大きな違いで結構印象が変わります。量そのものもかなり多く、大盛りを頼む必要がなさそうです。
サイドメニューもご飯だけ。
餃子やミニ丼といったもので客単価を上げようなどという企みもなく、潔さを感じます。
山手線内とはいえとっても地味な街・曙橋にあってさらにマイナーな新潟ラーメン一筋の店。
味は確かです。みなさんもぜひ一度味わってみてください。
「こばやし」(曙橋・ラーメン)
https://tabelog.com/tokyo/A1309/A130903/13207093/