大きめの半身を使ったアジフライが3枚。1匹半分です。

噛むとまず衣がさくっと軽い感触を伝え、次にふわっとした身の感触。とても肉厚。
揚げたてで中も熱々で湯気とともにうま味が口の中に吹き出してくる感じ。
これは上質なアジフライです。

そしてもう一品頼んだなめろう。

細かく細かく刻まれたアジの身に味噌などを加えてさらに刻んだほぼペースト状の一品は、生臭さもなく柔かな味でした。

頼んだのは各980円のこの単品ふたつ。
これにご飯だけつけて定食スタイルにしました。

「ご飯セット」というご飯に味噌汁や茶碗蒸しもつくのがあったのですが、700円以上もするのでパス。
おかず2品の実質を取ったのです。

この店があるのは南房総市千倉。
海沿いを走る快適な道路に面した古民家風の大きな店です。

この日、本当は館山市内の居酒屋メシの「炙り豚重」なるメニューを狙っていたのですが、臨時休業でガーン。ほかの店も見つからず、次の用事が千倉だったのでここにしました。

正直言うと、大箱の店なのであまり期待していませんでした。

しかし肉厚アジフライのおいしさとなめろうの量の多さと味の上品さに魅了されてしまいました。

店内は掘りごたつ式の卓が手前にあって、奥は広めの座敷。脇にL字型の大きなカウンターもありますが和式ファミレス風といった感じでしょうか。

正直、アジフライなら鋸南町金谷の「さすけ食堂」には一歩譲りますが、大行列の末にきれいとは言えない狭い店で窮屈な思いをして味わうよりはゆったりしてて、大切なひとや家族と一緒ならばこちらの方がいいと思います。

南房総ドライブの際にはぜひ。

「浜の郷」（千葉千倉・鮮魚料理）
https://tabelog.com/chiba/A1207/A120704/12006729/