せっかくの土曜日、築地に行って魚卵専門店のパスタでも食べようと思ってました。
しかしパスタだけで足りるかなぁ…と思い始め調べると、有楽町に良さげな店が。
急遽地下鉄を乗り換えて向かったのは交通会館。古くはパスポートでお世話になり、最近はアンテナショップの巣窟として知られたあの交通会館です。
昔ながらの洋食か、とんかつか。行きたい店はふたつありました。
どちらも食べログの分野別百名店ですし、それぞれ生姜焼きとかつ丼が名物らしい。
ただ、かつ丼は最近自分で作ったので次の機会にして、生姜焼きの店に。
店頭に貼られたたくさんもメニューから「ハンバーグしょうが定食」(1,100円+大盛り100円)を選ぶとお兄さんに前払い。
席は仕切りのあるちょっと窮屈なカウンター席です。
出てきたものは山を成してました。生姜焼きは割と厚めのロースが4枚。
一般的な生姜焼きが液体のタレに浸すようにして炒めてあるのに対し、これはペースト状のタレを絡めて焼き付けた感じ。
あまり生姜の風味がせず、ケチャップや醤油をベースにしたタレのスタミナ焼きっぽい濃い味付けでご飯が進みます。
人によっては最高の生姜焼きという評価ですが、ちょっと正統派ではない気がします。
一方、ハンバーグは大きくて柔らかい。
箸を入れるとふわっとした感触があり抵抗なく切れる感じ。口に入れても同じ感覚で肉汁があふれてきます。なかなかおいしい。
ソースも家庭の手作りっぽいシンプルなものでニッポンの洋食の王道。これでキャベツも全部食べられます。
添えられたスパゲティのケチャップまみれっぷりも古き良き洋食といった感じで好感が持てます。
銀座の隣なのでそれなりの価格ではありますが、期待した通りのものが出てきて安心して食べられる。
そういう重宝な店として覚えておくといいでしょう。
「キッチン大正軒」(有楽町・洋食)
https://tabelog.com/tokyo/A1301/A130102/13054085/