これがめちゃめちゃおいしい。
そぼろの甘辛さと生卵の甘さが調和してえも言われぬうまさ。これだけを食べに来たいほどです。
サイドメニューとはいえ、これ単品じゃ絶対に利益はありません。いいのか?
この店があるのは市ヶ谷。
JRの駅前から靖国神社の方に300mほど登って右に折れ、最初の角を左。市ヶ谷って飲食店がないのかと思ってたら路地裏にびっしりある街でした。
店名の「トムラウシ」は北海道の大雪山系の山のひとつ。奥深くにあるため手付かずの自然が残り、夏に一斉に咲く高山植物の花畑はきれいだそうです。
その南の麓にある、十勝平野の端の新得町産の蕎麦がこの店の売り。
100%の十割蕎麦なのですが、どうやら乾麺で入れてるよう。蕎麦屋としては珍しいですが、まあパスタだって生麺よりも乾麺のほうがおいしかったりするのですから、あまりこだわる必要はないのかもしれません。
その蕎麦。普通のそばつゆのほかに肉入りのつゆもいろいろ用意されていて、選んだのは「豚辛汁そば」(850円)。
昼は大盛り無料とのことで大盛りにしてもらいましたが、結構な量。東京の、よくあるひと握りしかない蕎麦をイメージしてるとひっくり返る量です。
蕎麦自身、硬めで角も立った端正なもの。香りはあまりないですが、歯ごたえがよく、いいのどごしです。
つけ汁は程よい辛さに豚肉の甘さがよくあっていておいしい。
肉の量もたっぷりで、満足感の高いものでした。
蕎麦大盛りに卵かけご飯までつけると満腹を超える感覚がありますが、おいしくて満足いく一食となりました。
ほかにも牛や鴨の他に「茄子おろし茗荷ぶっかけ」といった興味をそそるメニューもあり、また行ってみたいと思います。
みなさんも、もし市ヶ谷周辺に行くことがあれば寄ってみてください。