まだちょっと凍った感じの鯨肉。
そうそう、こうだった。私たちが食べてた鯨のお刺身ってこうだった。
北部九州ではミンククジラなどのお刺身は半解凍で食べるもの。
昔は南氷洋で捕れた鯨が主でしたから、冷凍ものがほとんどでしたし、冷凍技術そのものが良くなかったこともあって解凍してしまうとドリップが流れ出ておいしくなかった。なので半解凍でルイベのようにして食べてました。
サイドメニューの「尾の身」(500円)。
昔のようなカチカチ、ジャリジャリの半解凍ではなく、しっとりしたものだったのでしっかり味わえておいしい。赤身だったら300円で生のミンク。悩むところです。
この、尾の身を頼んだのは2回目の訪問のとき。
1回目はあろうことか「房州金目鯛一本姿煮付け」(1,200円)を頼んでしまっていました。
もちろんこれもおいしかったのですが、ここは鯨の専門店。その自慢の鯨料理を食べなかったことを悔い改め、再びやってきたのです。
頼んだのは「くじら熟成赤身の竜田揚げ」(1,000円)。
ご飯と吸い物とポテトサラダとイカの塩辛がついてきますが、竜田揚げが結構な量。
さくっとした歯触りが心地よく、味付けもしっかりしてておいしい。この量はなかなかのサービスです。
店があるのは虎ノ門ヒルズのすぐ近く。
雑居ビルの2階のワンフロアで広々とした店内の壁には、浮世絵に描かれたような鯨や魚たちのいきいきとした姿があり、目も楽しませてくれます。
夜の宴会コースでは「くじら赤身肉90分食べ放題」という他にないユニークな試みも。
しかもこれ、刺身だけでなく竜田揚げやステーキや握り寿司に至るまですべて食べ放題という気前のよさ。コストの高い鯨肉でこれをやる勇気にびっくりです。
世の中が平常に戻ったら、この食べ放題つきの宴会をぜひやってみたいですね。
この店がオープンしたのは10年前。その時点で鯨をメインに開いた若い大将の勇気を讃えたいと思います。みなさんもぜひ。
「鯨の胃袋」(虎ノ門ヒルズ・鯨料理)
https://tabelog.com/tokyo/A1308/A130802/13139357/