聞きしに勝るデカ盛りの「えびそば」。
エビが17匹も入って1,000円です。
きくらげも切らずに、どかっと4つ。
野菜もいんげんとか生椎茸とか種類も豊富。原価率恐ろしく高そうです。
しかも味もいい。スープはタンメンのようなあっさりとした味わいでうま味もしっかり。そこらへんのデカ盛りとは違う、確かな技に裏打ちされた正しいデカ盛りと言っていいでしょう。
実は、これを食べるために朝と昼を軽くしていました。朝はおにぎり1個。昼はおにぎり2個。少ないでしょ?
しかしそれでもこのデカ盛りえびそばをナメていました。
内房線安房勝山駅から歩いて6分ほど。使うあてのないカメラなんか入ったクソ重いバッグを手にようやくたどり着いた「住吉飯店」。
以前から噂は聞いていてたびたび前まで来てたのですが、タイミングが合わずこれが初めての訪問です。
通されたのはカウンター。広い厨房が一望できる特等席です。
夕方の開店直後、ちょうどチャーシューの仕込み中で、ふたりの料理人が分厚い豚バラを紐でくくりながら折り曲げていきます。すごい量です。
ご主人は奥にどっかと座り、目配り中。
まず頼んだのは生ビール(中)。ホップの苦味で食欲をかき立てます。
そしてビールといえば餃子。
若干小さめで細身の餃子は中に肉がぎっしり。食べ応えあります。
そして満を持してえびそばを注文。するとご主人がおもむろに立って鍋を握ります。大量のエビをまず油通し。そして野菜を炒めていきます。看板メニューは他人任せにしないというプライドを見た気がしました。
そして出てきたあふれんばかりの器。餃子なんか食ってる場合じゃなかった…。
格闘開始。まず野菜が全然減らない。とろみで熱々なのをふうふういって食べるのですが、麺にたどり着けません。
やっと引きずり出した麺は意外にも極細で、スープのうま味ととろみをまとってこれまた熱い。
そして掘り起こしたエビを数えながら食べていくので忙しいこと。
器の淵に1個、エビが引っかかっていますがこれは茶目っ気によるもの。こうやって見ると勾玉のようです。
ビールの力を借りたものの、具と麺を片付けるので精一杯。スープはひと口飲んだところでギブアップしました。
正直、これはクセになる。
量はすごいのですがちゃんとうまい。そして奥さんらしき女性をはじめ、スタッフも笑顔で親切です。
南房総一帯はデカ盛り群発地帯だと言いますが、味もサービスも整ったここが一番だろうと思います。
南房総に行くときはぜひ。
「住吉飯店」(安房勝山・中国料理)
https://tabelog.com/chiba/A1206/A120603/12004264/