向こうのカウンターにいた常連客が「きょうのチャーシューは味が違う。味が濃くてうまくてご飯が足りなくなる」と喜んでいました。
豚バラ(三枚肉)のブロックを巻いて丸くしたスタイルの大きなチャーシュー。店の手作りなので日によって味が違うようで、確かに今回おいしかった。
「チャーシューメン」 1,100円。
普通のラーメンとの差額は350円ですが、5mm以上もある厚いものが6枚も乗る大サービスぶりで、麺が先になくなってしまいそう。
脂身が非常に厚くぷりっぷりで、赤身はとろとろ。低温調理ではなくてこの仕上がりにするには技が必要で、長時間弱火でトロトロと煮込んでいるのでしょう。
スープは鶏ガラベースの醤油味。
「孤独のグルメ」原作者の久住昌之氏が絶滅危惧種だという昔なからのスープですが、やっぱりこれがうまい。
麺は細めの縮れ麺とこれまたオーソドックス。スープをたくさんまとわせてくる感じで、ラーメンらしい。
トッピングはチャーシューのほかメンマ。それにさやいんげんが乗るのが珍しい。
ネギは白ネギを刻んだものがドバッと乗ってて正直、刺激が強すぎて好きではないのですが「らしい」とは思います。
しかしまあこの店に入るのは6年ぶりなのですが、ほんとに変わってません。
築地場外市場の通りから、店と店の間の狭い通路の奥に光る「らーめん」の黄色い看板。
8畳ほどの店内にはL字形のカウンターがあるだけです。
サイドに1個だけ頼んだ「しゅうまい」。
この店の名物とされ、通りをはさんだ反対側に小さなしゅうまい専門の売店を構えるほどです。
大きめで1個170円。
かぶりつくとねっとりした感じの肉が詰まってて濃い味。醤油ではなくソースをつけるのがお勧めだそうですが、何もつけなくてもじゅうぶんです。
昭和25年に開店以来、70年以上に渡って市場関係者に愛され続けたこの店。
変わらぬ味を体験してみてください。
「幸軒」(築地・ラーメン)
https://tabelog.com/tokyo/A1313/A131301/13012793/