【閉店しています(アークヒルズ内店舗)】
サントリーホールの向かいにあるブラッスリーです。
BACCHANALES は、フランス語で古代ローマの酒の神・バッカスの祭りのことをいい、転じて喧噪や乱痴気騒ぎなどを指す言葉となったとのこと。つまりワイワイガヤガヤ賑やかに楽しんで欲しい、という意味なのでしょう。発音は「オー・バカナル」。
しかし何となく「大馬鹿になる」と聞こえてしまうのは気のせいでしょうか。それともあえてその意味を込め洒落をまじえて名付けたのでしょうか。
サントリーホールといえばアークヒルズの象徴であり、日本初ヴィンヤード(ブドウ畑)スタイルのクラシック音楽専用のコンサートホールとして知られています。
この店があるのはそのサントリーホールの目の前。
ヨーロッパの音楽を堪能したあと、語らう場としてまさにこれ以上ない店と言えるかもしれません。
コースも用意されていますが、ここはアラカルトで。一品一品の量が多く、しかもこってりした味つけのものがほとんどのため、2人以上でとりわけるのがおすすめ。しかも料理はその日ごとに目移りがするほどの数が用意されているため、楽しむならこちらでしょう。
今回食べたなかで最も印象に残っているのは「エゾジカモモ肉のポワレポワブラードソース」。
代表的なジビエのひとつである鹿肉は下手すると硬くなったりぱさぱさになったりしますが、さすがにそんなこともなく柔らかいまま。横に添えられた濃いベージュの塊が「丹波笹山マロンのピューレ」だそうで、そのほんわりした甘さが意外にも少し辛く酸味のあるソースに合っていました。
また自家製の仔豚のソーセージである「カスレ」もなかに入った白インゲンがいいアクセントとなり、なおかつうま味がぎゅっと閉じ込められています。ただ、3,300円という値段はちょっとびっくりですが。
サラダも含め、全体に豪快でかつシンプル。
いい音楽を聴いたあとの高揚感を、ワインとともに分かち合うには最適な店だと言えるでしょう。
大きなコンサートのあとには行列になりますので、予約は必須です。
AUX BACCHANALES(六本木一丁目・フランス料理)
https://tabelog.com/tokyo/A1307/A130701/13002748/