夢にまで見たクリームコロッケです。
「孤独のグルメ Season 8」第10話の舞台となった豪徳寺の店。
元日の昼間に再放送されてましたし、着いたのが12:15だったので、すごい行列を覚悟して行ったのですがなんと店の外には誰もいません。うそ?
ちゃんと「OPEN」の札がかかってる扉を開けてみると、中はさすがに満席で外で待つように言われましたが実際に待った時間は5分ほど。何を頼むか決めきれないうちに着席します。
原作者・久住昌之さんの座った席でした。
やっぱり井之頭五郎が食べた「ぶりの照焼き」かなぁと悩みましたが、ぶりなら東新宿の「倉乃介」がうまいし、こないだ食ったばかり。
五郎が迷った「鮭の西京焼き」も考えましたが、同じ黒板に「銀ダラの西京焼き」があるのを見つけやっと決心。これに「クリームコロッケ」と「自家製梅干し」をつけてオーダー完了です。
待つこと15分くらいでしょうか。大きめのお盆に乗りきれないほどに並んだ皿。
まずは「中が熱いのでお気をつけください」というクリームコロッケです。
思ったよりも大きめのものがふたつ。粗めのパン粉の衣に箸が触れるとガサガサっという音。柔らかく箸を入れないと潰れてしまいそうです。
半分に切って口に入れると熱々のとろっとしたクリームの甘さが口いっぱいに広がってきます。これは上質のクリームコロッケです。おいしさのあまり、瞬く間に食べてしまいました。
そして銀ダラ。
銀ダラといえば浦安の「羅甸」の真っ黒な煮付けや渋谷「魚力」の味噌焼きが濃厚でおいしいのですが、ここの銀ダラは意外にあっさり。もちろん好みの問題ですし文句なく美味で、ご飯が進みます。
そしてこのために残しておいたご飯で「自家製梅干し」を。
番組では井之頭五郎が顔をしかめるほどの酸っぱさと表現されていましたが、まあ確かにスーパーなどで売ってる梅干しにはもうない酸っぱさでしょうが顔をしかめるほどではありませんでした。
いい梅干しです。
メニューは鮮魚と洋食がそれぞれフルラインナップで揃っている感じで、両方とも高度にまとまっていますがよくこの小さな店で両立してやっていけるなというのが正直な感想。
注文を済ませたあと、友人から「そこ、アジフライがうまいよね」というメッセージが来て後悔しましたが、まあ次の楽しみにとっておきましょう。
しかし私が入った時には満席だったものの、13時前になると空席だらけ。
やはりコロナによる緊急事態宣言の影響は大きいようです。
頑張る個人店が消えるなんてことのないように、いまこそひとりひとりが「孤独のグルメ」を実践することでおいしい店を支えていきたいものですね。
「旬菜魚 いなだ」
https://tabelog.com/tokyo/A1318/A131813/13013832/