「マツコの知らない世界」で紹介されたというロールキャベツ。
半世紀にわたる名物だそうです。
キャベツで幾重にも丁寧に巻いてある具が、ミートローフのような赤っぽい肉の塊であるところはいかにも洋風。
しかし、最後に干瓢を巻いて締めてあるところは日本風です。
この干瓢。口に入れた瞬間、なにかわからず慌てました。干瓢で締めることがあるのを忘れていたのです。
そういえば…と記憶の彼方から、母が作っていたロールキャベツの干瓢を思い出し、苦笑しました。まさに家庭料理です。
しかしそれ以外は本格的で、コンソメベースの濃い味のスープでしっかりと煮込まれ、たくさんの胡椒が味を引き締めていました。これはおいしい。
近くにある洋食の老舗「アカシア」にもロールキャベツがありますが、そちらがクリームスープなのとは対照的。ただ、どちらも塩味がややきついのは白いご飯に合わせたのでしょう。
ご飯を食べるためのおかず。そういう意味では立派なニッポンの洋食です。
靖国通りをはさんでドンキの向かい、新宿サンパークビルの5階にあるこの店。
以前は紀伊國屋書店地下の食堂街にあったのがおととし暮れに移転してきました。
この日、多くの客が注文してたのは日替わりの「サーモンフライ」。
ほかに「牛スタミナ焼き」は鉄板にたっぷりの牛肉が盛られおいしそうです。
基本的には洋食を中心にいろんなメニューがあって、同じ階の「はやしや」や上の階の「三平」と競合しながら頑張っているようです。
そうそう、この店のロールキャベツ、底にパスタが潜んでいます。ひと口と言うには多く、フォークならふた巻きはできるくらいの量。なんとなく嬉しくなるサービスです。
夜は居酒屋としても使えそうで、様々なシチュエーションで便利そう。
みなさんも新宿でのごはんに迷ったらぜひ一度のぞいてみてください。
「珈穂音」(新宿・和洋食)
https://tabelog.com/tokyo/A1304/A130401/13055169/