彩り豊かな野菜が一面を覆いつくすカレーはほんとにおいしそうです。
「金曜日はカレーの日」。
旧帝国海軍から現在の海上自衛隊に受け継がれるこの伝統は、洋上で曜日感覚を失わないために定められたと言われていますが、定着する過程で各艦艇独自のレシピが作られ、味を競ってきたとか。
そしていまや全国の旧軍港の街ではその「海軍カレー」「海自カレー」が町おこしに使われて百花繚乱。
日本海側唯一の軍港であった舞鶴でもいまや13もの店がそれぞれ別の艦艇のカレーを提供しています。
私が食べたのは掃海艇「のとじま」のカレーと肉じゃがのセット。
「海自カレー」と「肉じゃが発祥の地」をアピールする舞鶴ならではの組み合わせです。
肉じゃがは、のちに日露戦争でロシアを撃破して英雄となる東郷平八郎が舞鶴に赴任してたときに生まれたといいます。
東郷が、英国留学の際に食べたビーフシチューの再現を部下に命じたものの、見たこともない料理を作る過程で手近な材料で作ってできあがった「たぶんこうなんじゃないか料理」がいつしか日本の家庭料理の横綱にまで登りつめたと言われています。
さて、味のほうですがカレーは中辛のキーマにサイコロ状に切った揚げ野菜を一面にトッピングしたもの。
よくある見た目重視の揚げ野菜添えではなく、たっぷりと野菜があるのが嬉しい。食べごたえがあります。
ただちょっとご飯が多すぎ。2合近くはあるんじゃないかというご飯の量はサービスしすぎです。前の日にしこたま飲んでたせいもありますが、半分以上を残してしまいました。
一方、発祥の地の肉じゃが。
関西ですから肉は当然牛です。味付けはけっこう甘めでジャガイモもよく味を吸っててホクホクほろほろ。サイドにしておくにはもったいないおいしさでした。
海に面したホテルの2階で、天気がよければすがすがしい眺めを堪能できるレストラン。
ロケーションの良さにも関わらずほかの定食は800円前後からととても良心的。連れが頼んだ日替わり定食はお刺身がメインでしたけどとてもおいしかったそうです。
舞鶴を訪れたとき、日常づかいできる店として重宝しそうです。
「海望亭」(京都舞鶴・鮮魚料理)
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