これが1杯600円で出せるのなら、世のラーメン屋の価格がすべて信じられなくなりそうです。
西新宿「光来」のワンタンメン。
琥珀色の澄んだスープはその見た目どおりすっきりとした味わいながら、滋味深いと表現したくなるコクのあるうま味がふんだんに。鶏ガラがベースでしょうが鰹節のような風味もあってほんとうにおいしい。
つるんっペロンッという食感が楽しいワンタンは、具がちゃんと詰まった大きなものが6〜7枚と大サービス。
チャーシューもバラ肉を丸めたものがちゃんとした厚さで入り、ホロッと崩れるような食感でおいしい。ほんのり八角などの香りがします。
そして中細の縮れ麺も量が多く、ゆでたほうれん草の水切り具合もよく細かく刻まれて食べやすい。
とにかくスープが絶妙のうまさのきちんとしたラーメンでありながらなぜここまで安く提供できるのかと驚いてしまいます。
調べるとここはもともと沼袋にあった「光来軒」の流れ。
65年前に創業した光来軒が、製麺を主に食品製造業に業態転換を図り、拡大していくなかで、西新宿に置いた物流倉庫の一部を祖業回帰でラーメン店にしたとのこと。
先に倉庫として確保した物件ゆえに地代を無視してこの価格が実現できるのでしょうか。
ただ、味もそこらの店より上なのですから驚きます。
ワンタンメンともうひとつ頼んだのは角煮丼(350円)。
これもちょっとタレが甘すぎる気はするものの、塊でどさっと乗せられた角煮は本格的。ご飯が多めでワンタンメンと一緒に食べるのは苦しいほどでした。
製麺所直営だからって安いだけじゃない。
このスープのうまさはぜひ一度体験してもらいたいうまさです。
「光来(西新宿・ラーメン)
https://tabelog.com/tokyo/A1304/A130401/13009180/