その名のとおり、麦飯にとろろをかけた「むぎとろ」が看板の和食の店。
たしかに看板だけあって、とろろの味付けは絶妙です。
平日のランチは、1,000円でむぎとろが食べ放題。さらに玉子焼きや手羽先の煮込みや味噌汁も含めすべて食べ放題というのですから衝撃的です。
ただ実際食べて思ったのですが、いくら食べ放題とはいえ3杯が限界。4杯も5杯もおかわりした、という書き込みもネットで見ますが、そういう人は前日から食事抜きで来たのか、よほど普段ろくなものを食べてないかのどっちかではないかと思います。
それよりあまりおかわりすると、やはりイモだからでしょうか、翌日お腹のなかがガスだらけになりますのでご注意を。まあ食べ放題とはいえ、店としては肝心のとろろさえ安く確保できれば案外利益率は高いのではないかというのが正直な感想ですが。
しかし、スカイツリー人気に沸く浅草において、この店のいま最大の特徴はそのロケーションのよさ。
白壁の蔵をイメージした5階建ての店舗ビルの屋上にはスカイツリーが一望できるテラスがあり、ラウンジ「天空」として営業しています。
ここでは、下の階で提供するとろろ料理のほとんどが味わえるほか、ピザなどの軽食もあり、ウィスキーやカクテルなど洋酒の類も充実していますので、夜景を楽しむバーとしても利用可能。
先日ここでオフ会を開催したのですが、とろろ料理のコースに飲み放題をつけて7,000円。開始時間が遅かったので、本来は最後にむぎとろご飯が付くところがとろろ付きの茶そばになってしまいましたが、コース全体本当にとろろをふんだんに使ったまさにとろろづくし。
コースのなかで面白かったのは先付のなかにあったほおずき。
ちょうちんのようなガク(袋)のなかには本物の実の代わりに小さな手毬寿司が。サーモンを使い本物そっくりにかわいらしく作られていました。
また、カツオのたたきにどっかりと乗ったとろろが意外にもいいマッチング。印象に残りました。
そのほか、とろろ芋を千切りにして素麺にしたものやしんじょなど、まさに随所にとろろが使われ、シメは
とろろの茶そば。
たしかにむぎとろごはんでシメたかった気はしますが、全体にコストパフォーマンスは高く、とても満足感の高いものでした。
しかも屋上ラウンジは洋風バーラウンジの雰囲気で生演奏付き。スカイツリーを眺めながらとろろそばをすする不思議さもまたオツなものでした。
ただ、飲み放題付き7,000円というコースは定番ではなく、たまたま設定してくれたものかもしれませんが、ある程度人数が揃えば対応してくれるようですのでスカイツリー見物とのセットで検討してみてください。とってもおすすめです。
余談ですが、このむぎとろ本店の建物は調べてみると3階と4階は賃貸マンションとなっています。
その名も「むぎとろハイム」。
東側の部屋はスカイツリーの眺望つきですし、食べたい時にすぐにむぎとろが食べられるという特典も。とろろ好きにはたまらない部屋として、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
「むぎとろ」(浅草・むぎとろ料理)
https://tabelog.com/tokyo/A1311/A131102/13003680/