昆布のだしがとてもおいしいうどんとイカ入りかき揚げ丼のセットが、税込704円。
しかも、うどん大盛り無料。
かき揚げがイカ入りでなければ、616円。
東京都心、新宿三丁目で600円ちょっとでうどんと丼のセットが食べられるなんて信じられますか?儲けあるのか?
もちろん立ち食いなんかじゃありません。屋根も壁も椅子だってあるのです。
この店があるのは末廣亭の隣。
都内にある落語の定席のひとつで、毎日多くの人で賑わう演芸場の隣のビルの2階。
入り口が奥まってる上に表に階段がなく、わざわざ小さなエレベーターに乗らざるを得ないことから、入りやすくはありません。それがこの店を穴場にしている大きな原因なのでしょう。
本業は居酒屋。宮崎地鶏と日本酒を中心にしていて、木の壁は日本酒のラベルで埋め尽くされています。
しかし「昆ぶ家」の店名はむしろランチのうどんをアピールしたかったかのよう。それほどうどんのだしがおいしいのです。
昆布だしは鰹節など動物性のだしと合わさるとうま味が激増しますが、ここのだしは鰹節よりもほかの味がします。いりこではなさそうで、鯖なのか何なのかまではわかりませんが、このだしのうま味には惹き付けられてしまいます。
別バージョンとして「鶏骨スープ塩うどん」というのがあり、プラス80円(税抜)ですがこれは最近ラーメンでよく見る「鶏白湯」。ラーメンよりもあっさりと仕上げられていますがこれも美味。なかなか迷います。
麺は腰があるけど柔らかめ。昨今のゴムのような腰だけの讃岐うどんとは違い、すすって噛んで味がある麺で好感がもてます。
丼のほうも数種類あり、鶏肉をあぶってから卵でとじた炙り親子丼や、チキン南蛮丼、さんま竜田丼にカレー丼など選べます。
炙り親子丼とイカ入りかき揚げ丼がこれまで食べたうちではおすすめでしょうか。
若い女性のひとり客も多く、周辺で働く人々のオアシスになってる雰囲気。
本業が居酒屋ですので夜の評価もすべきかもしれませんが、このだしのおいしさはぜひみなさんにも味わっていただきたいと思います。
「昆ぶ家」(新宿三丁目・うどん)
https://tabelog.com/tokyo/A1304/A130401/13019815/