225gのサーロインステーキで、1,580円。
ご飯・味噌汁(豚汁)つき。
もちろん米国産ですし、ぺらぺらですけど225gはでかい。しかも想像を裏切るほど柔らかいのに驚きます。
ソース(というか醤油)も3種類つきます。
にんにくがゴロゴロ入ったにんにく醤油におろし醤油、さらににんにくも入ったにんにくおろし醤油。さらにアンデスの塩も。
この店があるのは宿河原。小田急で登戸まで行き、南武線に乗り換えてひと駅の街です。
複々線化で小田急が劇的に速くなり、時間的に近くなったとはいえ、ここまで来るとけっこう田舎。駅の付近も細いくねくねとした路地ですし、ヤンキーとすれ違ったのには流れる時間の違いすら感じてしまいました。
その宿河原駅からさらに徒歩8分ほどの場所。GoogleMapsを頼りに近づいても店らしきものが見えてきません。
あれ?このセブンイレブンの手前にあるはずだけど…とよく見たらそのセブンイレブンにぴったりくっついているプレハブが店でした。
店内も簡素そのもの。
余計な飾りはなく、雰囲気だけなら定食屋といった風情です。
仕切るのはオーナー夫人とおぼしき女性。
キリッとしてて最初冷たさを感じるのですが実際は気が利いてて馴染みの客との会話もはずんでます。
けっこうメニューが多く、牛肉もA5和牛からUSビーフまで幅広く、さらにカキフライをはじめ魚介メニューもけっこう充実しています。
事前調査では「ヤングステーキ」というのが一番人気のようで結構お手頃価格でしたが、肉の部位が書いてないのがちょっと不安。別メニューで「限定」とあったサーロインステーキ225gにしてしまいました。
でも、サーロインとは名ばかりで集成肉とか出てきたらどうしよう…と待つこと10分。
牛をかたどった鉄板からはみ出さんばかりの姿にちょっと感動。さっそく何もつけずにひと切れ口に運びましたが塩加減も絶妙でこのまま何もつけずに全部食べられるほど。
焼き加減はレアでお願いしましたが、中が冷たいわけでもなく(これだけ薄くて中だけ冷たくできたらそれはそれで芸当ですが)おいしく食べることができます。
3種類のうちでイチオシはにんにく醤油。まるごとゴロゴロ入ってるだけあってよく味と香りが溶け込んでます。にんにく入りのおろし醤油もなかなかいけました。
しかし、ステーキに豚汁が付くというのも「ニッポンの洋食」って感じでステキです。
プラス100円でスープに替えられるそうですがこれだけ具だくさんの豚汁をスープに替えるなんてもったいない!ぜひここではステーキのお供に豚汁をどうぞ。
まあかなりの郊外ですし、店も簡素なので安いのはわからなくはないのですが、下味のつけかたや焼き加減、そして何よりも肉の質の高さからすればコストパフォーマンス高し。
まあ仕事でもなければ絶対に行かないような場所ですが、記憶の片隅にとどめておいてほしい店です。
「スパイスハウス」(宿河原・ステーキ)
https://tabelog.com/kanagawa/A1405/A140505/14009361/