いい洋食屋って、地域の人々に愛されながらずっと続いていくものなんでしょうね。
ここのハヤシライスは適度な酸味があってかなりおいしい。私が食べた「オムハヤシ」は上に乗ってるプレーンオムレツが高級ホテルのものそのままでふわっふわのとろとろ。すごく贅沢な気分が味わえるオムハヤシです。
ある日なんか13:30に行くとメニューに「ハヤシ全て品切れ」という札が貼ってありました。しかもこの札、年季ものでしたから、頻繁に品切れが起こるほどの人気メニューということでしょう。
一緒に注文した「ミニメンチカツ」もぎっしりと食べ応えがありました。
一方、この店のもうひとつの目玉が「ビーフトマト」。
細切れの牛肉と玉ねぎをトマトソースで炒めたもので、普通ならトマトのコクに塩味を効かせピリ辛に仕上げるところ。
ところが口に入れまず最初に感じるのが酸味。オレンジジュースでも入れてるのでしょうか、甘酸っぱさのなかにトマトのコクがあって牛肉の香りと味がついてくる感じ。
意表を突かれると同時に、これまでにない味覚体験に喜びがあふれてきます。これはうまい。
このビーフトマト、四谷にあった「エリーゼ」という洋食屋の看板メニューで、閉店後それをうけついでいるとのこと。伝統あるメニューだったんですね。
そのほか、見た目小さいけど太いエビフライや中がとろっとろのカニクリームコロッケなどもあります。
しかし、まずはハヤシとビーフトマトを制覇してみてください。
いやぁ、やっぱり洋食って幸せの料理ですね。
「コバヤ」(新宿御苑前・洋食)
https://tabelog.com/tokyo/A1304/A130402/13105049/