肉うどんに使う肉じゃない…。
仙台牛のA5等級という肉は、ふんわりとした口当たり。噛むとサシからほどけていくような柔らかさです。
味付けは薄めのすき焼き風。オレンジ色の卵とからめるとこれがまた
おいしい。
東新宿駅から東へ坂を上った余丁町に新たにオープンした「花は咲く」は、食べログの「うどん100選」に入った店の支店。
讃岐うどんを自称していますが、麺自体は固さやコシ一辺倒ではなく表面はゆるめ。博多のうどんのように表面が溶けてる、というほどではありませんが柔らかいのです。
しかも麺にほのかな甘さ、いわゆる小麦の味がしっかり残っていて麺だけでも食べ続けていたいほど。だしもやさしく、変に素材が主張することなくきれいにまとまっています。
肉のうまさが突出していますが、うどんそのものも水準が高く、しっかり受け止めている、といった感じでしょうか。
ただこの「極上の肉うどん」、お値段が1,600円。今回はチラシについたクーポンで999円でしたが、肉うどんに1,600円出せるかと言われると悩んでしまいそうです。
ただ、食べたら納得できるうまさだということは保証しますが…。
そのほか、ぶっかけ、かけ、きつね、釜玉などの普通のうどんもラインナップ。ランチタイムのセットもあります。
別の日にランチタイムのAセットを注文。たぬきうどんとサラダバー、ソフトドリンクのセットです。
かつて、さだまさしが「たぬきうどんっていいんですよね。貧乏しててた時期、たぬきうどんを食べてると途中で天ぷらうどんを食べてるのと区別がつかなくなって見栄が張れる」ということをどこかで語っていましたが、揚げ玉の出す油のうま味って馬鹿にできません。
優しい味のだしに油のうま味が加わり、それが柔らかめの麺と相まっていい調和を見せてくれます。
ただこのAセットは、たぬきまたはきつねうどんに、オレンジジュースなどのソフトドリンクと葉っぱものだけのサラダを小さな皿にとって1,000円。たぬきまたはきつねうどん単品が700円なのに対し全然お得感がありません。ランチセットと銘打つのですからもうちょっと頑張ってほしいものです。
なお、夜は「うどん居酒屋」を自称するこの店、メニューがガラッと代わります。
頼んでみたのは「讃岐おでんおまかせ5点盛り」680円。見た目こそ真っ黒けで塩辛そうですが、全然そんなことはありません。うどんと同じくいいだしがしっかり染み込んでいて、大根などはとくに美味。
また、牡蠣天もまたおいしかった。カキフライも相当好きですが、牡蠣の天ぷらはさらに風味を閉じ込めた感じ。くせになりそうです。
この店、ほかに新宿御苑、新中野などにも店がありますので、見つけたら入ってみてください。おすすめです。
「花は咲く」(若松河田・うどん)
https://tabelog.com/tokyo/A1304/A130401/13229394/