孤高のカレー、まさにカレー界の独立峰・カイラス山と呼ぶべき存在です。
渋谷百軒店の真ん中あたり、ここから先は風俗店とラブホがひしめく怪しいエリアに、昔からあるカレー専門店。
15年ほど前は、老いた主人はもはややる気もなく、味も疑問に感じるものでしたが、娘さんが跡を継ぎ瞬く間に潰れかけの店を立て直してしまいました。
食べたのは自他ともに認める名物「ムルギーカレー卵入り(1,050円)」。
プラス100円で大辛にします。
特徴はまさにそびえ立つご飯の山。
ヒマラヤをイメージしたというご飯の山は、見た目よりもさらに量が多く、うっかりしてるとカレーソース(ルー)が不足してしまいます。
お代わり用カレーは600円もしますから、注意して食べねばなりません。
カレーはスパイシーながらややあっさり。
S&Bのものに近い気がしますが、インド風のややサラサラ。
大辛で私にはちょうどよい感じです。
薬味は紅生姜入りの福神漬けと細かく刻まれたたくあんというのがインドとミスマッチで面白いのですが、実際に食べてみるとよく合っていました。
食べた直後は汗が吹き出すものの、後を引かないさわやかな辛さ。
この孤高のご飯の山とともに、ずっと存在し続けてほしい店です。
「ムルギー(渋谷・カレー)」
https://s.tabelog.com/tokyo/A1303/A130301/13001732/