どうしても食べてみたかった「真夜中のスパゲティ」(M 1,480円)。
料理研究家のリュウジが勤めていたイタリア料理店「イルキャンティ」の一番人気ということで、どんなものか確かめてみたかったのです。(自作の参考にするために)
しかし映画を観たあとに行ってみると営業していません。
去年暮れからランチ営業を休止するとの張り紙が。
福岡の店はなにしろ中洲のど真ん中。たしかに夜の客はいても昼の客はいなさそう。
同行者を募り、日をあらためて夜に再挑戦。ランチなら単品で済むところ、余計な出費を覚悟で行ってきました。
まず頼んだのは「イカの墨煮」(900円)。えー、っというくらいイカが少ない。
しかし、塩味がちょっと強いもののイカ墨ならではのうま味が強く満足感高い。イカそのものもぷりぷり。
ヴェネツィアで初めて食べたイカ墨のパスタに感激して以来、日本のイカ墨パスタにずっと納得できませんでした。
それがリュウジのレシピでようやく納得の味に出会えた身としては、そのルーツを見た思いです。
続けて頼んだ「アサリのガーリック風」(S 680円)も「マルゲリータ」(S 1,300円)もちゃんとおいしい。なんちゃってイタリアンではありません。
そして「真夜中のスパゲティ」は想像以上の血の池地獄。
下手するとラーメンよりも量が多い真っ赤なドロドロのスープの中に、スパゲティとシーフードが潜んでいます。これが見た目通り超辛い。トマトのうま味と合体した激うま辛なのです。
イカなどのぷりぷりシーフードもたくさん入っていてうま味を出していますが、激辛好きの私でも途中で小休止がいるほど。同行者は少し食べて諦めました。(その前にさんざん食べてるのもある)
東京の店ではこの真夜中のスパゲティが
一番人気で、ランチタイムには女性で店が埋め尽くされるといいますから信じられないものです。
しかし何食べても本格的でおいしい。誰を連れて行っても喜ばれそうです。
よかったらぜひ。
「イルキャンティ 博多」
https://tabelog.com/fukuoka/A4001/A400102/40028790/