特徴ある博多皿うどんの元祖という店。

私たちが普通「皿うどん」と呼ぶものは、そうめんのような極細麺をパリパリに揚げ、肉や野菜などを炒めた餡をかけたもの。長崎発祥とされるこのスタイルの「皿うどん」は、リンガーハットによって全国に浸透しています。

一方、この店の「博多皿うどん」(900円)は自家製の角ばった中太ちぢれ麺を、肉や野菜などと一緒に炒めたもの。その「違い」に最初は驚きますが、食べてみると麺のもちもちした歯ごたえとその優しい味に魅了されてしまいます。

ところが！実は長崎の「皿うどん」も、誕生したときはパリパリ麺じゃなかった。中太のちゃんぽん麺を具材とともに炒めたいわば「焼きちゃんぽん」が本来の姿。ちゃんぽん発祥の店・四海楼で生まれたあと、あまりに多い注文をさばくためにパリパリ麺のメニューを用意したのがいわゆる普通の皿うどんとして広まり、リンガーハットによって長崎以外の人々に浸透してしまったそうです。

ということは長崎の本来の皿うどんも、博多皿うどんもそんなにかけ離れたものではない、ということなのです。

さて博多皿うどんに話を戻しましょう。

この店に来るのは3回目ですが、具が多く色鮮やかになってました。

以前の写真も確認したのですが、表面は麺とキャベツが目立つ感じで小さなホタテとちくわの端っこが入ってた感じ。

ところが今回はエビにアサリにスナップエンドウ、さらに長崎名物ピンクの蒲鉾まで入ってます。値段が50円しか上がってないのにびっくりです。作り手が変わったのでしょうか。

彩りは味覚にも影響を与え、満足感に直結します。以前は正直 、ふーんって感じだったのがおいしい、に変わりました（実際、味も変わったのかもしれません）。これなら博多名物として太鼓判を押せます。

博多に来た際にはラーメンもいいしうどんもいいですが、ぜひこの博多皿うどんを食べてみてください。

また、博多のちっちゃい餃子に辣油などのタレがかかった「辛餃子」(550円)もおいしいので忘れずに。

インスタグラムの動画はこちら。
https://www.instagram.com/reel/CuDYy–A5xO/

元祖ぴかいち 本店
https://tabelog.com/fukuoka/A4001/A400101/40000492/