こんなにおいしいのに、週の後半しか営業していないラーメン屋。
福岡の郊外・西鉄二日市駅前という絶好の場所にありながら、なんとももったいないお店です。
調理は、若い女性ひとりだけ。もうひとり70代くらいのおじさんがいますが、することは注文の取り次ぎと食器の回収だけ。
週末の夜、次から次へと客が来て、ラーメンだけでなくチャーハンやつまみなど次々と押しよせる注文をひとりでさばく姿は、尊敬するとともに同情の念すらわいてきます。
ラーメンは福岡でのここ10年以上のスタンダードスタイル。
もちろん豚骨ベースで、背脂が浮いていますが飲み口は意外にあっさり。
コチュジャン中心の赤いタレが乗っているのは、同じ二日市の「暖暮」で始まったとされるスタイルですが、スープそのものの味ではこの店の方が私の好みでしょうか。
生のニンニクをすり潰して入れるとさらにうま味が増して食欲増進。
麺も、福岡県開発のラーメン専用小麦「ラー麦」を使っていてしっかり味がある細いストレート麺です。
基本の「ラーメン」でもチャーシューは大きめのものが2枚乗って、キクラゲもネギもたっぷり。サービスがよく、無理やり高いメニューに誘導しようとしない姿勢にも好感が持てます。
夜は、餃子や焼き豚足をはじめおつまみも充実していて、てんてこ舞いな様子。
コロナも5類に緩和されたことですし、これから人を拡充して以前のように毎日昼夜営業してくれることを強く願います。
西鉄二日市駅の目の前では唯一のおいしいラーメン屋として、絶対のおすすめです。
「林家」(福岡二日市・ラーメン)
https://tabelog.com/fukuoka/A4003/A400301/40034007/