そういえば喫茶店って、洋食の入り口の役目を果たしてました。
いまでこそどこでも見かけるメニューとして【復権】した「ナポリタン」ですが、一時は絶滅寸前。
「ピエトロ」のような和風アレンジパスタの台頭と、本格イタリアンの広がりによって挟み撃ちされるような形で、アメリカ進駐軍によって持ち込まれた「スパゲティのケチャップ炒め」は暗に下品なものとされていたからです。
それを密かに守り続けてきたのは東京・神田古書店街の「さぼうる」でした。
ある意味、ニッポンの洋食は、喫茶店によって広められたと言っても過言ではありません。
ここ、二日市の旧国道3号線沿いにあるこの店も、古き良き喫茶店。
しかし古びたところは一切なく、落ち着ける場所としていまも多くの人々に愛されています。
この店の名物がハンバーグ。しっとりしながらふんわりとした口当たり。
東京の洋食専門店でもなかなか出会えないおいしいハンバーグです。
そしてその名物を乗せた「カレー&ハンバーグ」もまた、美味。
カレーソース(ルー)はすべてが溶け込んだサラサラタイプ。味も甘めながら豊かな風味で飽きることがありません。
また、「カレー&チキンステーキ」のチキンはなかなか巨大。「カレー&ハンバーグ」より100円高いですが、お得感は価格差以上のものがあります。
さらに、この店のモーニングセットも、昔ながらの素敵なもの。
小さめのプレーンオムレツにホットサンド、小さなサラダにヨーグルトがワンプレート。そしてコーヒーか紅茶。家が近ければ毎日食べたいほどのモーニングセットです。
時代を超えていまもなお多くの人々に愛される喫茶店の本格洋食。ぜひ一度、雰囲気とともに味わってみてください。
「ベル」(福岡二日市・喫茶店)
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