なんと、今夜に限って行列がない!
焼きラーメン発祥の店と言われる屋台「小金ちゃん」。
いつもなら若いカップルがズラーっと並んでいるのですが、きょう通りかかったら行列が無いどころか空席が!本当は近くの天ぷらの屋台に行こうと思っていたのですが、こんな機会は滅多にない。即決で入りました。
入ってみると働くスタッフが多い。普通、屋台は夫婦ふたりとか男2〜3人といった感じなのに、ここは5人もいます。行列が絶えないほどの人気店の上に、若い客は焼きラーメンしか頼まないので、回転も速く忙しいのでしょう。
まずはビール中瓶。そしておでん。店に入る前は頼むつもりじゃなかったのですが、寒さに負けてつい。
正直、おでんはちょっと…でした。
牛すじはまだ少し硬く、大根は味のしみ方が足りない感じ。そもそも出汁が薄いのです。
そして餃子と芋のお湯割り。
餃子は小さいの6個で400円とやや強気な感じでしたが、食べてみると具がしっかり入ってておいしい。
そして満を持して焼きラーメン(770円)。屋台の真ん中でジューっと焼き上がるのを見ながら期待が高まります。焼き上がった麺に、お玉でクリーム色の液体がかけられ、もうもうと湯気に包まれてきた銀の皿。
麺は博多ラーメンの極細ストレート。全体的に褐色のなかに、ちゃんぽんでよく見るピンクのかまぼことにんじんが色を添えています。あとはもやしと豚肉のかけらなどがポツポツと。ひと口食べてみると基本はソース味。
上のかけられた液体は濃縮された豚骨スープのようで、うま味とコクを与えています。
もともとソース焼きそばは下品な感じがして好きではないのですが、これはソース味が相対的に薄めで、軽く仕上げられた感じ。あっという間に食べてしまいました。これだけ飲み食いして2,820円。福岡にしてはそう安くないとはいえ、東京に長くいた身としてはいまだに一瞬、聞き返してしまいます。
真冬に長時間並ぶほどではないかもしれませんが、一度は食べておきたい元祖の店の焼きラーメン。締めの一杯にもいいかもしれません。
「小金ちゃん」(福岡天神・ラーメン)
https://tabelog.com/fukuoka/A4001/A400103/40000201/