ひと口めの驚きは、その柔らかさでした。
福岡ではそんなに見ない生姜焼き。
この店一番の人気メニューなのですが訪問3回目で初めて注文したのは、あまり洋食がないこの街を信じてなかったから。
微妙な違いは感じるにせよ、この柔らかさと1枚1枚の肉の大きさ、そして計200gはあろうかという量の多さにノックアウトされました。
ここは食堂の街・大橋。
福岡の都心部から電車で10分以内という便利さからマンションが針の山のように建ち並び、独身者・単身赴任者が多いことから夜の定食の需要があるのでしょう。
この店は通称「しあわせ食堂」ですが、ほんとは昼と夜では名前が違います。
夜の名前は「Dining かきはち」。
いまも店の外側は左右で塗り分けられ、「しあわせ食堂」「Dining かきはち」と仕分けしてあるのですがメニューはどうやらほぼ同じ。
最初は昼夜で店のコンセプトを変えて二毛作を狙ったものの、夜の客がランチの定食を欲したためなし崩しで同じになったのでしょう。まあでも結局繁盛してるならいいこと。
私が訪れたのは3回とも夜でしたがゆったりとした空間で落ち着きます。
最初に頼んだのは「なすバーグ定食」(1,100円)。ナス味噌炒めとハンバーグがセットというユニークな定食ですが、どちらも単品での人気メニューとあってお得感あふれるもの。
ハンバーグはつなぎ少なめながらも家庭的な安心できる味。
なす味噌も安定のニッポンの中華の味です。
陶器製のミニ鍋に乗ってくるので熱々。
特にナスは口に入れたものをあわてて出してしまうほどでした。
次は「雪山しゃぶと塩さばW定食」(980円)。
雪山しゃぶって?と思ったらかき氷のような氷の山の上に乗った豚しゃぶのこと。
氷の山が上げ底になって豚が少ないのかなと思いきや、山の上に山が積み重なっていました。
塩さばも表面カリッと焼かれてておいしい。これもまたボリューム満点のお得メニューでした。
そして今回の「生姜焼き定食」(880円)。
とにかく肉がでかい。枚数も多い。味もこってり濃いめでご飯が進みます。小鉢のスパゲティサラダも量はちょこっとなのですが手間がかかっていていい。ひとつだけ言うならば、生姜焼きの油をもう少し減らしてくれたら嬉しいのですが…。
ビールと小さなつまみを最初に頼んで定食を食べて計2,000円以下。もしくは定食だけで1,000円前後。
普段づかいのいい晩ご飯のお店として選択肢に持っておくと楽しいと思います。
ぜひ。
「しあわせ食堂/Dining かきはち」(福岡大橋・洋食)
https://tabelog.com/fukuoka/A4001/A400202/40045887/