カレーうどんなどという邪道、これまで認めてきませんでした。
カレーならカレー、うどんならうどんを食えばいいのだと。
新大阪駅から御堂筋線で南にひとつのごちゃごちゃした街・西中島南方。ここで用事が終わったのが14時すぎ。西への移動を控え、さっと空腹を満たしたいところ、よさげな店は
うどん屋しかなさそうです。
店は阪急南方駅ホームのすぐそばにありました。
店内はL字形のカウンターのみ。14時すぎだというのに客の入りは半分。やはり人気のようです。
メニューを見るとどうもカレーうどんがおすすめのよう。隣の客も頼んでます。
なのでつい出来心で「とり天カレーうどん(3個)」(930円)を注文してしまいました。
待つこと10分。デカい器が出てきました。形はややいびつですが、小さめの洗面器ほど。
茶色の液体が波打つほどに満たされ、薄茶色のゴツゴツしたとり天が手前に鎮座しています。
さっそくとり天にかぶりつくと熱っ!注文のたびに揚げているようです。
衣がガリガリして中は柔らか。肉が特別にうまいわけではありませんが、衣と揚げ方でうまくしてる感じです。
スープもすすると違う。よくあるうどん粉で作ってだしで伸ばした「うどん屋のカレー」とはまったく違うスパイスの効いたちゃんとしたカレー。
細かい豚肉がスープの底にありますが、これがまたうま味と甘みを出していておいしい。
かといってこのままご飯にかけてもぴったりかというとそうでもなく、あくまでうどんに合わせてチューニングされたものなのでしょう。
そして麺は極太。エッジが立っていてコシがある。とはいえゴムのような弾力だけを追い求めたものではなく、歯でぷちんと噛み切れるときも心地いい。
とり天の数は5個も選べ、980円とその差わずか50円。お腹が空いてれば迷うことなく5個を選ぶべきでしょう。
うどん文化圏のひとつの中心地・大阪で高度に組み合わされた感じのうどんとカレー。
大阪に行くことがあれば食べるべき一品と言えるでしょう。
「ゆうすけ」(大阪南方・うどん)
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