よせばいいのに水曜の午後1時半に築地着。
目指した店は2時までのはずがもう閉店。周囲もほとんど閉まっているなか、あてもなくさまよってたどり着いたのが「築地魚河岸」。
豊洲移転を見越して中央区が運河の跡に建てたもので、築地の場内で商売する仲卸や飲食店などを収容した商業施設です。
1階が水産物を中心とした物販エリアで、3階がフードコート。開設以来入れ替わりはあるものの、様々な業種の飲食店が並んでいます。
そのなかのひとつ、洋食を中心とするこの店。本店はこの近くの場外市場のビルの地下にあり、市場関係者から親しまれてきましたが、地下ということもあり歴史が刻まれた独特の雰囲気もあり、居心地がちょっと…という感じ。
あらためてフードコートで食べてみたらどうかと思いここにしてみました。(鳥藤が開いていなかったからというのはナイショ)
頼んだのは、「ミックスフライ定食」(1,250円)。この日はエビ、ホタテ、アジ、マグロ。日や時間によっては牡蠣なども入るようですがこの日はマグロ。
普段おいしいものは最後に取っておく私が、最初に食べたのはエビフライ。飢えていたのでしょう。
ホイルケース(アルミのカップ)に入れられたタルタルソースをたっぷりつけてかじると、サクッという歯触りのあとにみしっとした感触。
意外にエビは太く、食べ応えがあります。
そしてマグロは真っ白な実がほくほく。クセがなくおいしい。
ホタテも大きめでぷりっぷり。弾力があり、噛むとうま味が噴き出してきます。
アジは小さめの半身でしたが、身が厚めで臭みがなく、うま味だけが残った感じ。どれもサクサクの衣がぴったり合ってて、老舗の技というものをあらためて感じることができました。逆に言うと、本店の雰囲気に呑まれ、いままで正しい評価ができていなかったのかもしれません。
スペシャル感やスノッブなところはありませんが、古き良きフライというものを味わうなら、ここはいい選択肢でしょう。
なお、このフードコート、昼過ぎまでの営業だったのが夕方まで営業時間を延長する店が現れ、さらに日曜も一部営業するようになりました。この店も年中無休だそうです。ほかに行くところがなかったときのエマージェンシーとしても覚えておくといいでしょう。
「東都グリル 築地魚河岸店」(築地・洋食)
https://tabelog.com/tokyo/A1313/A131301/13228312/