やっぱり、その店の名物というものは食べておくべきだと再認識しました。
ニラ玉麺(1,100円)。
一面を覆い尽くすニラ玉はとろっとろ。
たっぷりのニラはもちろん、玉ねぎ、キクラゲ、椎茸、豚肉、イカ、えびなど具だくさん。
えびも申し訳程度ではない、ちゃんとした大きさのぷりぷりしたものが入ってて嬉しいのです。
とろとろさ加減が絶妙な上、だしの味もしっかり効いていて濃い味なので、これだけ食べ続けても飽きません。
麺は細めの弱い縮れ麺。スープは鶏ガラベースのまっすぐな醤油味。これがニラ玉の邪魔をしないのもいい。
1,100円はちょっと高いなぁ、と最初思いましたが、この具だくさんっぷりとこの味なら誰も文句を言う人はいないでしょう。とにかくおいしいのです。
ここは豊洲市場のなか。
久々に来た市場周辺は、空き地だった場所に新しい建物がドカドカと建っててかなり雰囲気が変わっていました。
場内の飲食店は3つの建物に分散しているのですが、この店があるのは管理棟の3階。
通路の両側に13店舗が並ぶうちのひとつです。
店内はコの字型のカウンターの横に厨房。入り口脇の余ったスペースに2人用の小さなテーブルがあるのみ。市場で働く人々のための店として飾らぬ雰囲気にむしろ好感がもてます。
さてこの店のもうひとつの名物が焼売。以前と比べるとやや小さくなった気がしますが、肉と玉ねぎだけのシンプルな焼売は築地場外の「幸軒」のものとよく似ています。
食べるときにソースを勧められるのも同じ。もしかしたらルーツが同じなのかもしれません。
そうそうこの店、いわゆる「街中華」代表として「ニラそば」がカップラーメンとなって出ています。店でも売ってますので豊洲土産にどうぞ。
2018年11月に豊洲に移転してから2年半。
それ以前は小池百合子の人気取りのための行き当たりばったりの言動にさんざん翻弄され、移転してからはまたコロナに翻弄されてと大変だったと思いますが、市場の人々に70年以上も愛され続けてきた味。
築地にあったときに食べた「あさりラーメン」もまた食べてみたいと思います。
豊洲見学のとき、お寿司を食べるのもいいですが、市場で働く人々に愛され続けてきた「本当の市場メシ」を食べるのもいいですよ。
ぜひ一度。
「やじ満」(豊洲市場・中国料理)
https://tabelog.com/tokyo/A1313/A131307/13227694/