大きくないじゃん、エビ…。
「大芝えびのアメリケーヌソースのスパゲティ」と手書きで書いてあったスペシャルメニュー。
芝エビというより川海老じゃないの?と思うほど小さくてがっかりしました。
「大芝えび」なんていうから、ホテルオークラが新業態として渋谷西武に開いた「桃源」の五目焼きそばに乗っていたものくらいあるのかと思ったら…。
ところが、食べてみるとおいしい。トマトの甘味酸味のなかにエビのうま味が溶け込んで一体化しています。あとで来るピリッとした辛さもいい。
スパゲティのゆで具合も硬めで合っています。食べ進むうちにおいしいと感じ始め、食べ終わりには好きになっていました。
しかしエビが小さかったのもありますが、最初の印象がネガティブから始まったのは、この店の異様さのせい。
入口から階段で半地下に降り、店があるかと思えば薄暗い廊下の右には狭そうな厨房。
え?客席は?と思うとその廊下の奥に案内され、右が客室だと言います。
そこはかつてワンルームマンションだった部屋。入ると右にドアがあり、明らかにユニットバス。「使用禁止」の札が掲げられ、いまは物置きとして使われているようす。
半地下のワンルームマンションなんて…。
その奥の6畳ほどの空間にカウンターとテーブルが並べられ、客室となってはいますが、手作り感と古さの相乗効果でちょっと異様な雰囲気を醸し出しています。
この雰囲気のせいで先入観が悪かったのですが、アメリケーヌソースのおかげで挽回することができました。
そしてもうひとつ頼んでいたピザ。
基本のマルゲリータのSサイズです。これが349円と非常に安いのですが、なかなかどうしておいしい。
シンプルながらトマトソースたっぷりでフレッシュバジルもきちんと乗っています。これはサイドに最適でした。
今回はお試しということで冒険せず、こわごわ注文した感じですが、これなら次からは安心していろいろ頼めそう。
同じスペシャルメニューに載ってた「生うにのカルボナーラ」をぜひ食べてみたいと思います。
そうそう、帰り際にもうひとつ客室があるのを見つけました。こちらは内装がクラシカルなヨーロッパの雰囲気。予約すればこちらかもしれません。
東新宿駅を出てすぐの便利な場所ですから、何かの機会にぜひ行ってみてください。雰囲気以外はお勧めですよ。
「Pizza K」(東新宿・ピザ)
https://tabelog.com/tokyo/A1304/A130401/13113208/